• 異世界ファンタジー
  • エッセイ・ノンフィクション

キャスティングについて/O谷選手の影響力とルーデル禁止(個人的には士会禁止と言いたい)

本編の続きをようやく書き始められるようにはなったんですが、腰まで泥にはまりながらもがいてもがいて僅かずつしか前進できない感がひどいです。まあそれはともかく。

最近、フォローはしていたんだけど手を付けられなかった創作論をやっとこ読めるようになりました。
で、コメントしたくてたまらぬ! 書かなかったら絶対ストレス溜まる! な回を読んだんですが、絶対クッソ長文になる上に「その名前出しても先方知らんだろ」なネタが混じるのでこっちで吐き出します。

・キャスティングについて
キャラクターをイメージしやすくするために、芸能人や声優さん(の声)、アニメやマンガの登場人物をキャスティングしましょうという話。
これ自体は何の異論もないんですが、モチーフにした人物やキャラクターの二番煎じ感と戦わなくちゃいけないおそれが出てきそうだなと。
僕の場合なら、怪力で豪快な坊さん系キャラを出したいんだけど、草分け的存在である『水滸伝』の花和尚魯智深や本邦の武蔵坊弁慶の二番煎じ感から逃れられなくて出せない……みたいな。

とりあえず、キャスティングは藤田まことさんと山崎努さんと沖雅也さんで。もしくは高橋英樹さんと役所広司さんと春風亭小朝師匠で
【言ってるそばからそれか】

・二刀流
今までは一芸に秀でるタイプのキャラクターが多かったが、O谷選手の活躍によって「剣士と魔術師ともに最強」というキャラクターを出しても許される時代になった、これまで「そんなやついねえよ」「リアリティーがない」と言われたキャラクターが許される……という論なのですが。
いえ、異論がある訳じゃないですよ? ただ、「ルーデル禁止」を知ってるとなんかモヤモヤするなあと。チートじゃねえか! って言いたくなるような人って一応昔からいたんだけどなー。

今から2600年以上昔の中国なんですが、晋(しん)の国に士会(しかい)という人がいました。この人、
・勝ち戦の帰還時、かつ臨時の人事ではあるが君主の車右(しゃゆう。指揮官の戦車に同乗して武器を持って戦う人。要武勇)に任命される
・お家騒動に絡んで隣国の秦へ亡命するも、たった数年で君主の軍事顧問にまで出世。古巣・晋の悩みの種と化す
・秦にいながらなんでそこまで晋の内情を的確に把握してんだよ! と叫びたくなる情報収集・精査力
・晋に復帰後、春秋戦国時代550年を通した歴代楚王No.1の名君で、春秋時代屈指の戦上手でもある楚の荘王をタイマンでボッコボコにする
・二年後の大戦で、晋の中軍と下軍が楚軍に速攻で壊滅させられる中、士会率いる上軍だけは被害なし。
 しかも撤退戦の殿(しんがり。俗に十人中九人が死ぬと言われる)を自分で務める。士会率いる上軍だけは被害なし。
・その後正卿(せいけい。軍のトップ&宰相)に。正卿になった途端に国内の賊どもが逃げだすわ、祖父が作りそれまで国内で使われていた法をアップデートするわ、後年「晋国歴代最高の正卿は士会」との評価を受けるわ。
 なお実務期間はたったの一年あまり。
というチートっぷりでございます。何刀流だよ! ガチの化け物だよこの人!

もうね、「ルーデル禁止」があるなら「士会禁止」があったっていいじゃねーかよと声を大にして言いたいんですが。
「こんな奴現実にいねーよ」に対して「士会がいるだろ」どころか「ルーデル閣下がいるだろ」と言っても通じなそうな人でも「O谷選手がいるだろ」なら通じそうなあたり、やっぱり知名度の差は大きいですな。

・二刀流についておまけ
>応用すると「実は△△の才能がずば抜けていた」というキャラクターも考えられます。
>戦いながら食材を集める料理人、という新しい切り口のキャラクターが創造できます。
25年前、PS1で『炎の料理人 クッキングファイター好(ハオ)』というゲームがありましてね……。
時代が早すぎたってことでしょうかねー(すっとぼけ)

2件のコメント

  • 士会は……書くのが極めてしんどいので、こういうキャラは主役にむかんですね……。こいつは人格者という一点もふくめて完璧ですから。軽く脳が死ねます!

    ところで、いくつかに秀でたキャラクターて珍しくはないけど捌けるかは書き手の力量次第で、それは一点特化キャラでも書き手の以下略てのは言ってはいけないんでしょうね……
  • コメントありがとうございます!

    >上段
    こういう「マジで非の打ち所のない完璧超人」を主役に据えて、かつ面白く話を展開できるのは、相当の筆力がないと無理でしょうね……。僕も士会と郤克をモデルにしたキャラクターをいつか出したいと考えてはいるんですが、士会モチーフのキャラクターを説得力ある形でかつ魅力的に書ける自信があるかというと(白目)

    能力だけでなく人格者でもあるという点について本文で触れなかったのは、荘王における絶纓の会のような「一目でわかるエピソード」が見当たらなかったもので。
    とはいえ、やむなく降伏したのではなく自分から敵国に行って、しかもさんざん被害を与えてから出戻ってきたというのに、恨まれたり憎まれたりという具体的な話が見られないのはやはり人格者だったんだろうなあと前々から思ってはいました。
    ただ、亡命時の手際の良さや未練なくスパッと引退した姿に、後世ですが三国魏の賈詡のような進退の見事さだなあとも。
    凄まじいまでの頭の切れから、かえって処世術的なものを感じて本文に書かなかった、というのはあったかもしれません。

    >下段
    そ、それは禁句というか、「それを言っちゃあおしまいヨ」というか……(汗)
    とりあえず、一点特化キャラでも二刀流キャラでも捌けるように筆力を高めようとは思います(無難なまとめ)
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する