音愛トオル

　みやことユイは高校からの友達。 　入学式の日のふとした出会いをきっかけに、いつも一緒にいるくらい仲良くなった二人。 　――１２月、そんな二人の間に気まずい空気が流れていた。ユイ…

自由奔放でいつも周りを振り回す高校二年生の三上符雨と。 真面目で苦労人、先輩の面倒を見ては溜息を零している一年生の咲島鈴晴。 そんな二人の、いつもの遊びから始まった、いつもと違…

　私、高橋詩梳（しずく）には何もない。 　高校２年生の秋。 　大好きだったこともやめて、何もない自分への焦りから大学入試を新しい目標に勉強をする日々の中、出会ってしまった。 　私…

　放課後の教室、一人机に向かっていた私は、突然教室に入って来た謎の同級生少女に声をかけられる。 「へえ。新谷サオリって言うんだ」 　それが、私、新谷サオリと彼女、各務リンの出…

こちらでは、私、「音愛トオル」がXにて投稿している「140字百合小説」を再・掲載していきたいと思います。 時々何千字かのssを挟んだりすることもあるかもしれませんが、9割9分は1…

　凹甜（おうてん）学園、高校２年生の顔（かんばせ）メメには３つの顔がある。 　１つ、どこにでもいる「じょしこーせー」 　２つ、VTuberとして活動する深窓孤独の幼き魔王「メルノ…

　私（七海）とその友だち秋は、夏休み最終日を控えたある日、いつものようにカフェで暇をつぶしていた。 「いや思いついたんだけど。私たちに足りないの」 　私のそんな思い付きから始…

　高校生の香波（かな）と夕依（ゆい）のお話。 　テスト期間で学校が早く終わり、明日に備えて帰ろうとする香波を呼び止めた夕依は、どんどん脇道にそれていく。 　階段のある坂道の前まで…

　高校で新しく出来た友だち、夜見さん。私はなんとなく、彼女のことを目で追ってしまう。 　その理由ははっきりしている。去年の夏、私が振った、私の初恋相手に彼女が似ているからだ。 　…

　私、七瀬空は春からこの町の中学に通う。1年生じゃなくて、2年生。 　親の都合での引っ越し、転校。突然の別れとか、新しい生活への不安とか、子どもにはままらないことへのもやもやとか…

　私、一ノ瀬めぐるの高校生活はある女の子への一目惚れから始まった。 　彼女の名前は青笛アリーちゃん。お姫様みたいな女の子。友だちになりたいけど、クラスの人気者で話す機会も――「わ…

　深夜２時、中学校からの友だちに渡す予定のチョコを作った私・りお。 　私とは違って人気者の彼女に、たぶんわたしは釣り合わないけど、それでも。私は想いを伝えたくて。 　バレンタイ…

　教員の仕事で疲れが取れない「私」は、ある日寮長から１冊の本を渡される。教員になってから学院の寮に入ったはずの「私」の、学生時代の寮の荷物、だという。 　疑問に思いながらも、試験…

　東京、S区。 　異界の入り口があるここでは、己の崩壊に抗う者たちが居た。 　その者たちは自らを「S区崩壊境界線」と呼び、異界からの脱出のために戦う。 　本当の名前を取り戻すため…

　佐崎澄泉は、席替えで密かに憧れている小山ひかげの１つ後ろの席になった。 　プリントを貰う時に指先が一瞬触れる、小テストの時に少しお喋りをする。 　隣の席では味わえないそんな数々…

　わたしには好きな人がいます。 　隣の席にいたときは話せていたのに、席替えをしてからはあまりはなせなくて。もどかしい片想いの間、わたしは何度も連絡が来ていないかとスマホを見てしま…

　齢18にして至高の領域に足を踏み入れつつある魔法使い、レーテ。彼女は消えた師匠を探す旅の途中、森の中で魔物に襲われていた少女を救う。 「わたし、ベス・ルーハンと言います！お願…

　中学生３年生の朝陽と灯名。 　お互い別の進路を選んだから、一緒の学校で居られる最後の夏祭りに、灯名は遅刻してしまう。そんな灯名に、朝陽はある提案をするのだった―― 「そっか。…

　オンラインゲームで出会った2人の少女。顔も知らない相手が同じ高校1年生だと知って、急速に距離が縮まった。 　ある日、ひょんなところから、2人は衝撃の事実を知る。 　その瞬間、…

　鏑木千歳と、小倉玲。 　2人の少女が恋人になる、ほんの少し前のお話。

　文音はうずくまって泣いた。 　大好きなかがみ。中学2年生の時、遠くへ引っ越してから連絡をくれなくなったかがみ。 　メッセージを送っても、既読にしかならなくて、いつしか連絡をする…

　大学1年生の芽久は、4月のある講義で2年生の逢愛と出会った。休学をしていた関係で1年生の講義に参加しているという先輩と、ひょんなことから友達になった芽久。 　それから3か月、試…

　東間桜と、幼馴染の古部陽翠はいつも喧嘩ばかり。2人と仲のいいクラスメイトは、それが2人にとってのコミュニケーションで、互いを嫌っているわけではないと知っている。だって、毎朝毎夕…

　芹山三日月は、ある朝、そのクールな風貌から近寄りがたい雰囲気のあるクラスメイト、秋庭夢に話かけられた。自分とは対極のグループにいると思っていた彼女が一体なんの用事で？ 　数秒…

　丸山文は、年上という存在が苦手だった。恐縮する、敬語が難しい、緊張もする。 　そんな文が出会ったのは、担任の先生の妹さんの篠原詩織お姉さん。ほんの１，２歳差のお姉さんはとても大…

　逢沢巡は最近、隣の席の榎本穂音とよく目が合った。それだけではなく、話しかけると嬉しそうな表情を見せたり、何よりも、榎本さんは「消しゴムに好きな人の名前を書く」という恋のおまじな…

　高校に入学し、手芸部に入ろうとした「わたし」は、5月から家庭科部に合併されることを知る。たった1人の手芸部員として最初で最後の1か月を過ごすことを決めた「わたし」は、部室である…

　私は星南と恋人になった。 　仲良し４人組。ずっと、永遠に友達だと思っていた――けれど、１か月前からはもう、恋人なのだ。 「えへへ」 　でも教室での星南の甘え具合にはちょっと…

　神林漣歌、高校1年生。 　入学式の日に、彼女は思う。初恋のあの子にもう一度会えたら、どんなにかいいだろう、と。 　その日、漣歌は運命はなるほどたしかに存在していると知る――

椛は自分の学校の卒業式を一刻も早く抜け出したかった。 そこには、椛の大切がいないのだから。

　学校を２限を前に早退した希海は、やっとの思いで帰宅すると、そこにはなぜかクラスメイトの智がいたのだった。

　鏡は中学校を卒業した後になって、親友の天が好きだと気が付く。 　別の高校に進学した2人は、徐々に連絡が途切れてしまい、鏡はそんな日々に懊悩していた。 　天と初めて会った場所で…

　アンナ・ユユシキは、はかどらない研究の気分転換にと、教授が渡してくれたあるアーカイブを目にする。それは、1000年前の――西暦2000年を100年ほど過ぎた時代の、ある少女の記…

　私はその日、鈴ちゃんと友達になった。 　まさか鈴ちゃんが同じ学校の2つ上の先輩だとも知らずに。 　そんな私と鈴ちゃんのある日。 「文乃、ごめんね。傘忘れちゃって……入れてほし…

　雫は、花火に告白された日、好きだと言えなかった。「私も」と。 　恋人になって3か月――未だ、好きとは言えていない。 　それが花火にもたらした、痛みがあった。

紗奈はある日、高校からの親友、笹村のことが「好き」なのだと気が付いた――その目を見て。 隣にいるだけでどきどきが止まらなくなってしまうから、紗奈は笹村と距離を置くことにした。 …

後輩の空に夢の中で告白された舞は、溢れる空への想いに気が動転してしまう。

教室の中の天の川 隔てて触れて、近づいて 赤いきらめきが、2度またたいた

　私の大好きな人は、私の大嫌いな人が、好きでした。

自分の恋心に気が付く、そんなSS