一度公開した詩を、何度も何度も何度も手直ししてしまいました。
きっとすぐお蔵から出してしまった所為です。
詩は5分10分ぐらいで書き上げて、何ヶ月も寝かします。その間に、手直しを何回か繰り返してから表に出すのです。いつもならば。
元々はラストの4行だけの詩でした。
紙の切れ端に書いてちぎって、ずっと引き出しの奥にしまってあったもの。
大事な詩でした。
カクヨムを始めて初めての桜の季節の終わり。
手放そうと思いました。
4行だけで送り出そうとしたのですが。
今の私はもう少しだけ、言葉のお洋服を着せてあげたくなったのです。
ちょこんと帽子をかぶせて公開しました。
寂しがりの私のこと思いやって、読んでくださる上に作品にいつも慈しみに満ちたお声かけをくれるカクヨムのおともだちたち。
つい思いの丈をのせた長い返信を書いてしまいました。
その後にまた詩を自分で読み直すと、なんだか付け足したものが似合わないように思えて、一部消しました。
もうおひとかたに変更の旨を告げると読み直してくださって、さらにコメントに追記もくださいました。
ありがたいなあと、もう一度詩を私も読み直しまた。
あれ? やっぱりなんだかすごく違うかも……
そっからぐるぐるです。
やっとこれかな? に一応なりました。
でもやはり長いことそれは4行だけだったので、
なんだか落ち着きません。
でも
今の私が発表するなら「作品にするべきであろう」と新しい形になりました。
私の古ぼけたカケラではなく、ちゃんと「薄荷レディの詩」に仕上げました。
それでもまだまだ。これで良いのかあんなのちっとも良くないのではと。
この詩はざわざわ私を落ち着かなくさせ、前に削除した一文の如く、いてもたってもいられない気持ちにさせます。
何はともあれ、不出来でも手放すことを選びました。
そんな詩です。
最初に読んでくださった方は、料理もせずに素材だけ皿にぽんっと置いてしまい、お恥ずかしい限りです。
ちゃんと薄荷味に味付けしましたので、もう一度チャンスをいただければ幸甚でございます。
【薄荷の滴】
第10話 満開の桜
https://kakuyomu.jp/works/16817330660651323865/episodes/16818093075735735129飛鳥さん、豆ちゃん、ありがとうございます。