あえて説明するのも無粋だが、この作品を読むにあたってのポイントとなりそうなところをまとめてみる。
まず、この作品は「日常モノ」であって、チート要素や主人公だけ特別な偶発的優遇を持っているわけでもなければ、ログアウトできなくなったり自我を持ったＡＩが出てきたりと言ったファンタジー要素はない。あくまで公平な立場であり、いわゆる主人公補正で都合よく勝ててしまう話でもありません。
つまりリアル志向でもあるわけですね。基本的にＷｅｂのファンタジー小説はストーリー重視でパワーバランスや設定、辻褄など細かい部分を無視した作品の方が強いです。べつにソレが悪いとは言いませんが、勝てない相手には勝てないし役に立たない仲間を切り捨てるなどの行為は現実では必要であり、そう言った決断を出来る作品にも一定の需要はあります。
あくまで主人公はトッププレイヤーであり最強なのですが、悪いヤツを倒してドヤるタイプの話でも無ければ、俺ＴＵＥＥＥして異性にチヤホヤされるタイプの話でもないです。タグやタイトルを見て、ソッチ系だと勘違いしていると裏切られる作品ですね。
文章表現に癖がある。べつに知らないわけではないですが、私はラノベなどは読まない人種なので基本となるルールを順守していません。基本、横書き専用として文章を構成しています。くわえて、一人称視点であり、その時の感情などで、漢字だったものがカタカナになったり、句読点の位置が変わったり、そういう細かい部分の表現がそのつど変化します。
そのため、キャラによって日本語が間違っていたり、説明の言い回しが不可解だったりします。掲示板に関しては作為的に誤字を多く入れているくらいです。まぁそんなもの、掲示板やネトゲ内のチャットのやり取りを見ていれば違和感がない、むしろそちらの方が自然だと感じられる、と思ってやっています。
じゃあ合わない人はどうしたらいいのか？ ネットゲームとかやったことないんだけど？ そう言う人は、わからないなら無理に読まなくても、理解してもらわなくてもいいです。そこまでカバーしようとは考えていません。この作品は、あくまで「リアル志向の日常ものとしてＭＭＯ経験者」を対象に構成しています。
セオリーを裏切るストーリー。よくよく考えれば当たり前なのですが、この主人公、主人公なのに違反や迷惑行為に対して「決して自分の力で対処しようとはしません」。普通に運営に通報します。
当たり前ですが、このゲームは運営が仕事しています。不自然なほど高速でレベルアップしているプレイヤーがいれば、運営のチェックがはいりますし、違反行為はなくとも特定の技能を持った人や、特定のスキルの組み合わせで無双しているプレイヤーがいれば当然のように修正が入ります。そもそも、チート行為や個人に対する嫌がらせゲームバランスの調整に関して、対応するのは運営であり、ユーザーにそれをなす権限はありません。
曜日や時間帯で話が変わる。日常モノではよくあることですが、本筋とは全く関係のないエピソードが多く、それらが時間軸で順番に公開されます。なので時間帯をまたぐと話が強制ストップします。あくまでプレイヤーには優先すべきリアルがあり、誰もがその制限をうけています。
謎の多いキャラクター。主人公をはじめ、ほとんどのキャラクターのリアルの顔や行動の真意などが、そのつど語られません。最近の作品のセオリーからいくと、もったいぶらずにどんどん公開した方がいいのでしょうが、私はウケ狙いで書いているわけではないので、「自分が面白いと思える作品」を書くだけです。
書籍化されるとか報酬が貰えるなら仕事としていくらでも信念を曲げますが、たとえば読者がコメントで「こうしてください」と言ってきたとしても信念に反しているなら反映させることはありません。私は読者のために作品を書いているわけではなく、あくまで自己満足のために書いています。「読んでくれる人のために！」なんてキレイゴト言うつもりはないです。
唐突な下ネタ。エロや恋愛モノにするつもりはありませんが、とくに女性視点の時は生々しいものが出てきます。そう言った部分も含めて、リアル志向でやっています。
とりあえず思いついたのはココまで。また何かあればそのつど記事にすると思います。