柊圭介様が書かれた「二十年のち」は素晴らしい作品でした。現代の国際情勢を背景に、堂々とご自分の思うところを表現されています。しかもとても完成度の高い作品なのです。是非ご一読をお勧めします。
下に、私が書いたレビューを載せておきます。
https://kakuyomu.jp/works/16818093077200581627レビュー
かつてアロガンが国家主席として、ナバク人を撲滅させるべく行った軍事作戦により、心臓外科医クレマンの家族は惨殺された。
今はレジャー施設など、きれいに整えられた土地の下には何万人もの死体が埋まっており、まさにそこで、アロガンの孫は爆発事故に巻き込まれ、クレマンの元に運ばれた。アロガンはクレマンの前に膝をついて懇願する。
「孫を助けてくれ!」
クレマンはアロガンの孫の手術をしなければならない。が、復讐として、それを拒否することだってできる。果たしてクレマンはどうするのか?
無駄のない、考え抜かれた構成で読む者に息もつかせぬ展開を突きつける、まさに傑作の名にふさわしい作品がここに誕生した。
皆さまぜひぜひご一読を。