僕は長編の場合、あとがきを本編各章終了後に本編に掲載する形で書いています。
ここでは、各話の投稿通知やあとがきをしていないんですよね。
ただ、短編では本編に載せるというのも微妙だなと思ったので、投稿後しばらく経ってからあとがき的なのを書きたいと思います。
はじめに、『あなたは僕の幽霊さん』を読んでいただいた方、応援やコメント、評価をしていただいた方にお礼を申し上げます。
ありがとうございます!!!
さて、『あなたは僕の幽霊さん』は、僕としては珍しく明確なモデルがある作品です。
まず、舞台は僕の地元になっています。
古墳しかないような広場のある公園が、実際にあるんですよ。
正確には、主人公たちが座っているベンチから徒歩1分くらいのところに小さな古墳があります。その反対方向に塔があるのですが、作品では塔に関する言及はノイズだと判断して行っていません。
この公園のメインの広場はそこから少し下がったところにあり、そこは休日の日中には子供たちで溢れています。主人公たちが座るベンチのあるところは少し高台で、人がなかなか寄り付きません。
夜ともなれば、まじで誰も来ない場所です。
ここには思い出があり、たまに黄昏れに行くのですが、その際に人の気配がしたことがあります。
だけど実際には誰もいなくて、「こんなところにこんな時間に来る人なんて幽霊くらいかな」と思ったのが、本作の発想の源です。古墳があるんでね、幽霊くらいはいるかなあと。
続いて、ヒロインに関して。
ヒロインのモデルは、僕の姉です。
姉とは言っても血の繋がりはなく、戸籍上は赤の他人。お互いに色々とある身で、小さい頃に知り合い、僕は家族には内緒で付き合いを続けていました。年は僕より七つ上です。
ちょっと……いや、だいぶヤベー人なんですが、本作のヒロイン栞里お姉さんはヤベー人成分を落としています。忠実に再現してモデリングしようとすると、全年齢向け作品のヒロインには向かない人なんです。
件の公園の広場のベンチというのも、彼女と出会った場所であり、思い出の場所。僕の実家の近所にありながら、誰にもバレないという穴場だったんです。
彼女は僕が高校一年生の頃に自ら命を絶ちました。彼女の養父母さんも、僕と彼女と一緒に仲良くしていた人も全員亡くなり、今や彼女のことをちゃんと覚えているのは恐らく僕くらいでしょう。
彼女のことを僕から聞いた知人や友人は、よく「お姉さんモデルにして話を書けよ」と言ってきます。
長編だとどうしても自分を投影させてしまいそうなので、嫌だったんですよね。
ただ、短編なら自己投影主人公にならずに書けそうだったので、書きました。
本作の主人公の性格や物の言い方などは、僕とは似ても似つきません。
エピソードも実際にあったものではなく、あくまでも実在の場所と人をモデルにしたフィクションです。
まあ、似たようなことはありましたが、僕は彼女にラブレターなぞ書いたことはないし、彼女は別に幽霊やインベーダーを自称してはいませんでしたしね!
幽霊あるいはインベーダーというのは、僕から見た姉の印象です。
PV数は多い作品ではありません。
それでも、お二人に評価いただき、それぞれ星3ずつ。
現時点で応援数がPV数の半数と、読んでいただいた方からは好評なようで嬉しいです。
一人でも刺さる人がいればいいな、の精神で僕は小説を書いているので、僕としては十分成功だったなと思っています。
というか、評価が付いたり応援が付いたり応援コメントが付いたりするだけで、僕はめっちゃ嬉しい!!!!
サンバを踊っちゃうね!!
ということで、あとがきというか裏話でした。
今後も、唐突に短編を投稿することがあると思いますが、長編のほうもちゃんと進めています。
たまに短編が書きたくなるんや……。