菊池浅枝

季節の花をテーマにごく短いお話を。何気ない日常の隙間に、花は咲いて、散っている。ひかりのどけき日に、しづごころなく。ほんのり明るくてほんのり暗いお話ばかりです。 お茶の時間の暇つ…

東と北を大国に挟まれた小国、彩葉（いろは）の国の第三皇女・栗姫は、義賊団の紫苑党に拉致された。要求は都と地方の取引価格の是正。しかし拉致された当人は、牢屋の中でお茶を飲みお菓子を…

日常と空と花の俳句　その２。 本文に簡単な所感をつけています。

尾羽の山には、薬師がいる。 十年前、尾羽山で拾われた少女、小和と、お茶屋のおかみ、尾羽の町の人々、薬師のりく、猫又の栢、そして、尾羽山に建つ女学校の人たちと、山の深くに棲まうもの…

妹のために、一番好きな字を書く姉の話。

お隣さんちの「マイクの木」を枯らすために、ラベンダーを植えに行く。

パリの見知らぬ公園で、父親の帰りを待っている。

日常と、だいたい花と空が出てきます。