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や、やべえ……

2週間ぶりに近況ノート書くから、タイピングがおぼつかねえ(おーい!)

はい、失礼しました。お久しぶりです。
11月の上半期を作品作りのためのお勉強に費やした結果、ヨムはできてるけどカクができていなかった物書き、荒川馳夫でござんすm(__)m

本日ですね、お伝えしたいことがですね、2つありましてね。
順番にお話ししていきますね。

諸注意:1つ目は真面目に、2つ目は適当に流してもらって結構です。まあ、つまり……わたくし荒川馳夫の自分語りになるのでね。「うるさいよ、こいつ!」って思ったら、近況ノートの「いいね!」を押してお帰り下さい(なんでぇ???)

1つ目。

星を付けてくださった方へのお礼を、この場で述べさせてください。
ただし、私が近況ノートを付けていなかった2週間分に限定されますのでご了承を。

ヒロキノ様
出雲路透 様

『ムカデを束ねる女王様』に星3つを付けて頂きました。

南悠 様

短編作品である『不足』と『超短編エピソード』に星3つを付けて頂きました。

ばろんさん 様

『「暴力」「平和」と私たち』に星3つを付けて頂きました。

柳アトム 様
森野 曜衛門 様
磧沙木 希信 様
四谷軒 様
ブラックナイト田村 様
上田ミル 様

『YOUは何故東国へ? ~西の王女様、東の異国にて旦那様候補を見つけるついでに世界を救う~』に星3つを付けて頂きました。

文月 想(ふみづき そう)様

『レオナルドとベアトリーチェ』に星3つを付けて頂きました。

知己 様

『ペネロペイア大陸物語』に星3つを付けて頂きました。

皆様、応援くださりありがとうございます!!
これからの執筆の励みになります。

2つ目。こっから自分語りになるので、嫌な人は「いいね!」して帰ってください(しなくても別に怒りませんよ、うん、きっと)

ここ半月ほど、作品作りの勉強をやってました。
で、教材は主に二つあってですね。

一つは劇作家シェイクスピア先生。
もう一つは古代ギリシア恋愛小説シリーズ。

前者は知っている人が多そうなのであまり多くは語りません。ほら、
『ロミオとジュリエット』
『マクベス』
『リア王』
『テンペスト(嵐)』
『夏の夜の夢』

等々。名前ぐらいは聞いたことがあるだろう作品を、文庫本で読んで台詞回しとか作品構成についての知恵を大先生(シェイクスピア様は私にとっての大先生です!)から吸収しようと頑張ってました。

睡眠時間を削りながら(良い子のみんなは真似しないでください)

基本的に5幕で完結する形の作品ばかりなので、話の区切り方とか参考になったり?後は西洋絵画で場面を想像しつつ、「ああ、なるほど。調度品や人物配置はこんな感じね」ってな調子で楽しく学ばせて頂きました。

もう一つ、こちらは多分多くの人に馴染みのない作品群だと思います。

「古代ギリシア恋愛小説シリーズ」とはなんぞや? ってところから説明しないといけませんね。

大まかに説明すると……。
①主人公は美男美女のカップル
②そんなカップルに様々な困難(例:賊の襲撃、戦争、横恋慕)が発生する
➂だけど、最後はしっかりと結ばれてハッピーエンド!

という共通点を持つ、西暦1~3世紀頃に執筆された小説群を指す言葉です。
ジャンルは恋愛。
カップルが結ばれる過程を詳細に描く構成なので、二人に迫り来る困難は深く掘り下げず、結構あっさり解決するのが多かったりする。

そして、なんと言ってもですよ、奥さん(誰に言っとるん?)

「カップルは相思相愛でかつ純愛」っていう、純度100%の一切の汚れなき恋の物語でございます。

私の大好物でございます、はい(知らんがな)
皆さんもそう思いません?
略奪愛なんかよりも、読んでいて気持ちが良いんですよ、ほんと。
心が浄化されるんですよ、もう。

横恋慕しようと主人公カップルにちょっかいかけた奴が、最終的にひどい目に遭わされたりもするので、読後感も良好ときてます。

やっぱりね、悪いことをしたやつは罰せられないとこう……気分が悪くなるもんで。

こちらの作品群は全部で5冊ありましてね。

『カイレアスとカリロエ』
『エペソス物語』
『ダフニスとクロエ―』※文庫本アリ、入手は容易
『レウキッペーとクレイトポン』
『エチオピア物語』

というタイトルになっております。

『ダフニスとクロエ―』は文庫本が出ているので入手難易度は低めです。中編小説並みの分量でさらさらと読めるので、5作品の中では一押しですかね。ちなみに岩波文庫版で1冊800円程度と超お買い得(通販っぽく宣伝)!

残りの4作品は入手難易度が高すぎて、読むことが困難なのでやっぱり『ダフニスとクロエ―』だけかな。おすすめできるのは。

純愛で手軽に心が洗われたい方は、是非一読を!

た・だ・し!
古代世界の小説ですので、今の基準で見たら過激なスキンシップも散見されますので、小中学生のお坊ちゃんやお嬢ちゃんは読まないことを推奨します。

特に、思春期真っ盛りの男子諸君は読まない方がいいでしょう。だって「大人の恋愛」が展開される作品だからね。

荒川おじちゃんとの約束だぞ。
絶対に『ダフニスとクロエ―』は買って読まないように!
(こんな警告しても多分ムダなんだろうなあ)

んで、ですね。ここまでにシェイクスピア作品と古代ギリシア恋愛小説を挙げて、長々と語った理由は何かっていうとですね……。

作品作りの参考にしたうえで、色々と読んでいくとこう……ね。うん。
かなりの割合で「やばめな表現」が多いなあ、って思ったんです。

例えば、『ロミオとジュリエット』は恋愛悲劇なんかは登場人物の台詞がもう、もろに下品なものがあったり。

性に対する意識が今と違うとは言っても、それでもやっぱり「お、おぅ……」な場面があったりね。うん。

勉強になりました! うん(純粋な目をする荒川馳夫)

でもね、古い時代の読み物を読む意義ってそういうもんだと思ってるんですよ。

自分が知らない「その時代の雰囲気」を窺い知ることができる。

シェイクスピアは400年前の人物、古代ギリシア恋愛小説は2000年近く前の作品で、その時代を生で感じてきた人間なんてこの世にいないわけじゃないですか。

だけど、作品を読めば執筆年代当時の「息吹き」を感じることはできる。

それが作品を読む醍醐味かな、ってわたくしは勝手に考えてます。

たとえ、それが古の時代の風俗であろうとも(?)

古代ギリシア恋愛小説を読んでて、男たちが「異性愛」と「同性愛」のどちらがより偉大かなんて議題をぶち上げて、熱い議論を交わしたり(??)

美男子たちが「女性を愛することは――」とか「分かってないなあ。いいか、男を愛するってことはだな――」とか手に汗握る自説を繰り広げたりね(???)

一部の女性が興奮しそうな議題を作中に盛り込んでくるとは……。わたくし荒川馳夫も想定外でした。

ちなみに、古代ギリシア人は同性愛も立派なことと認めていたらしいので、作中の描写も変なものではありません。

また、作中の人物も最終的には互いの主張を認め合ってます。

昨今の性的マイノリティに関する議論について私見を述べることはしませんが、たとえ創作の中でも相手に理解を示しているのは、何か現代に生きる私たちに訴えるものがあるのかなぁ……。

そんなことを思ってたりしてました。

すいません。最後は真面目な話になってしまいましたね。
2つ目の話は真面目にしないと前言していたのですが。
でも、これで終わらせるのがいいのかもしれません。

さ、たくさん書けて私は満足だ!
近況ノートを閉じて、もう布団に籠って寝よう、そうしよう!

では、皆様、さようならー!
長い長ーい、荒川馳夫の近況報告でした。

6件のコメント

  • ダフニスとクロエって、三島由紀夫の「潮騒」のベースとなったお話しですね!
  • 蜂蜜の里様、コメントありがとうございます。
    そうらしいですね。『潮騒』は読んだことはありませんが、三島由紀夫さんが参考にしたという話は聞いたことがあります。

    大物作家が参考にした古代小説の傑作を、蜂蜜の里様もぜひ読んでみてください!!

    読みやすいので本当におすすめできます。
    本文でも書いたように少し過剰な描写がありますが……。でも、不思議と如何わしさは感じさせない作風なので、大人の読み物として素晴らしい出来の作品ですから!
  • こんにちは

    昔の本から得られることは本当に多いですよね
    私もジャンルは違えど、江戸時代の随筆とか、怪奇小説とかはたしなむので
    あと中国の古典怪奇小説とか
    今の作品のルーツ的なものもありますものね
    それを見付けられるだけでも全然違います

    読書量、すごいです!
  • 近況ノートお疲れ様です!

    『ダフニスとクロエ』は読んだことはありませんが、ラヴェルの楽曲なら何度も聴いたことがあります。彼の作品、バレエ向きというよりむしろコンサート向きの仕上がりで、古代神話の幻想的な雰囲気から大団円まで一気に駆け抜ける構成が印象的でした。原作小説の純愛物語との関連性を想像すると、どんな心洗われる物語なのか興味が湧いてきました。
  • 歩様、コメントありがとうございます。
    江戸時代の随筆に中国の怪奇小説……ですか。
    どんな内容なんでしょう? 少し興味が湧いてきました!

    江戸時代や中国のお話はあまり(というか全然)詳しくないので気になります!

    自分もそっちの分野の本を集めて読んでみようかしら?
    でも、西洋の本じゃないから寝落ちしそう……(笑)

    だけど、いつかは勉強目的で読んでみようと思います!
  • 悠鬼よう子様、コメントありがとうございます。
    『ダフニスとクロエ』のバレエ版ですか。
    先ほどウィキペディア様の力を借りて調べてみました。大分古い時代の作品みたいですね。20世紀初頭に初上演……。

    まあ、原作の方は少なくとも1800年前に書かれたものなので、もっと古いのですが(関係ない)

    バレエの方は幻想的とのことですが、原作の方は「牧歌的な雰囲気の世界で展開されるミニチュア恋愛物語」と表現するのが適切かな、と伝えておきます。

    ベタな言い方をすれば、『恋』が『愛』に変化していく過程を読んでいく作品だと思ってください。

    それ以上は言えません。
    ネタバレするぐらいなら、直に読んでもらった方がいいと思っているので。

    私が抱く感想と悠鬼よう子様の読後の感想はきっと違うものになると思うので、もし機会があれば読んでみてください。
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