星新一賞で選考落ちした作品の一つを改稿したもの。
バーチャルリアリティー的なものがあまり流行りでない頃の未来的なSF描写は、科学の発達の末に現実で何でもできるようになるみたいな話が多かった気がします。
でも、仮想世界で何でもできるようになるすごいだろう、というような話が増えてきたなと感じた頃からの疑問。
いえ、その仮想世界を含む現実で何でもできた方がすごいんじゃ……。という感覚からたぶん生まれた作品です。
まあ現実でも、完全なバーチャルリアリティがすごいとされてた時代から、最近は拡張現実みたいな半分現実に戻ってきたのがすごいと認識されてきてるように、やっぱり最終的には現実で何でもできるのがすごいというところに戻りそうではありますが。