世の中、合う話、合わない話というものはあるもので、それは一読者としてしっかり心に置いておきたいものです。
『嫌い』というと最近は神経質な方も多い上、カクヨムの作者さんも大半は商業ではありません。なので『合わない』、あるいはせめて『苦手』と言うのがベストでしょうね。さてこの合わないを、やたら主語を大きく語る方もまあ、世の中広いのでいらっしゃいます。あれらは悪い見本として自分の行動をちゃんと省みたいものです。
合わないと言うためだけにこの厚み! みたいな人は、自分の境界線(この作品は〇に分類され、この作品は×に分類される)なんてものを割と絶対的に語るのが特徴です。
ただこれ、ちょっと頭の回る人ならそんな境界線、安易に、そして容易には引けないと言うことが理解できるんですよね。世の中のルールは明確に、具体的にじゃないと機能しないんですよ。どこの誰だかわからない誰それさんのお気持ちで線を引くと言うのはまず無理です。
というわけで、世の中、たとえどんな作品でも、どれだけ自分が嫌いな作品でも、明確なルール違反をしていない限りは存在そのものを否定してはいけないわけです。ましてや、嫌いと言うためだけに、都合の良い弱者や被害者、平和や愛など殴り返され辛い虎の威を持ち出して作品を否定するなど以ての外だと思います。