マコさんが三人称について呟かれてましたけど、私はweb小説に関しては断然一人称派ですね!
web小説ってアマチュアが自分の内面を曝け出して書くところが商業と違って良いと思うのです。主人公の感情に寄り添って読め、追体験できると思うんですよね。加えて情報を制限できるので、あれもこれも書かなくていいのが楽です。
もちろん、主人公が読む方と性質が合わない場合はきついこともありますが、まあ、合わない人の事を考えて書く必要は無いですよね。商業じゃないんですし。
三人称視点は俯瞰の視点であり神の視点でもありますから、全てを描写できるのが利点です。主人公が気付いていないことまで描写できるので、読者は後方腕組み彼氏みたいな余裕を持てます。
ただ、主人公が見聞きした以上の情報量が入ってきますので、それこそ神様(作者)でもないと情報が整理できないこともありますね。
あと、ギミック的に三人称視点は主人公の思考を伏せカードにできるんですよね。何を考えているかわからない主人公、昔の小説によく居たニヒルだとかスカしたような主人公を演出しやすいですよね。読者と合わないキャラを主人公にもしやすいですし。
逆を言うと一人称視点は主人公の視点以外を伏せカードにできます。目の前にあったのに、主人公の意識が他所へ行っていて気付かなかったとか、或いは主人公の表情を伏せカードにしたりできます。鏡が無いと顔が描写できないのでギミックにも使えるんですよね。
私の場合、三人称は雰囲気小説にしか使わないと思います。これまでに使ったのは『空へ落ちる』の主人公切り替えの僅かな間だけですし。