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三人称っていうと

マコさんが三人称について呟かれてましたけど、私はweb小説に関しては断然一人称派ですね!


web小説ってアマチュアが自分の内面を曝け出して書くところが商業と違って良いと思うのです。主人公の感情に寄り添って読め、追体験できると思うんですよね。加えて情報を制限できるので、あれもこれも書かなくていいのが楽です。

もちろん、主人公が読む方と性質が合わない場合はきついこともありますが、まあ、合わない人の事を考えて書く必要は無いですよね。商業じゃないんですし。


三人称視点は俯瞰の視点であり神の視点でもありますから、全てを描写できるのが利点です。主人公が気付いていないことまで描写できるので、読者は後方腕組み彼氏みたいな余裕を持てます。

ただ、主人公が見聞きした以上の情報量が入ってきますので、それこそ神様(作者)でもないと情報が整理できないこともありますね。


あと、ギミック的に三人称視点は主人公の思考を伏せカードにできるんですよね。何を考えているかわからない主人公、昔の小説によく居たニヒルだとかスカしたような主人公を演出しやすいですよね。読者と合わないキャラを主人公にもしやすいですし。

逆を言うと一人称視点は主人公の視点以外を伏せカードにできます。目の前にあったのに、主人公の意識が他所へ行っていて気付かなかったとか、或いは主人公の表情を伏せカードにしたりできます。鏡が無いと顔が描写できないのでギミックにも使えるんですよね。


私の場合、三人称は雰囲気小説にしか使わないと思います。これまでに使ったのは『空へ落ちる』の主人公切り替えの僅かな間だけですし。

7件のコメント

  • あ、わかりますー。

    書いてみると、それぞれにメリットとデメリットがあるのが分かりますよね。

    >ギミック的に三人称視点は主人公の思考を伏せカードにできるんですよね。

    まさにその通りで、私は『主人公の秘密』が大事な小説は三人称で書いたりします。

    私も一人称で書く方が性に合ってるみたいなのですが、時々、三人称に手を出しますね。

    物語の構成的に、多くのキャラクターが出てきて、それぞれの思惑が交錯しているなー、なんて話のときは三人称の方が楽な印象です。

    そうじゃないと頻繁に『side〇〇』みたいなエピソードが差し込まれてしまって、物語がぶつ切りになっちゃうんですよね。構成的にあんまりよろしくないんじゃないかなと考えてしまいます。

    けど確かに一人称の方が、読者に感情移入させやすいから書いてても楽しいんですよねー。

    本当に悩ましいです。
  • 試行錯誤してるつもりですが、話の流れで1人称になったり3人称になったり…他人称になったり(なんぞそれ(苦笑))

    ノリで書いてるとアレですね…orz
  • ナカムラが好きな本で、中学生の主人公に三人称視点が張り付いている小説があって、ちょっとやさぐれた彼女を描写するのにピッタリでした。でもその事気が付いたのが何周目か読んでからでした。

    三人称の縛りプレイ。あ、片岡義夫の好きな作品もそうだった。ハードボイルドの手法?
  • 久保良文さん

    久保さんの『「NTR」とか「ざまぁ」とか「もう遅い」を読んでみて、モヤモヤとした気持ちを払拭するためだけに書いた小説』もそうでしたね。最後に佐藤の秘密が明かされて印象が変わりました。

    どっちもメリットがあるんですけど、感情移入という点は強みですよね。私もweb小説に出会うまでは三人称視点しか頭にありませんでした。なので、一人称視点の自由さと気楽さはなかなかに衝撃的でしたね。


    じょおさん

    視点がころころ変わるのはマズいですよ!
    どこに寄り添えばいいのってなりますから。


    ナカムラ マコさん

    何考えているか分からないキャラとか、弱みを見せたくないキャラとかは三人称視点の方が映えますね。ハードボイルドで最後にちょろっと弱みを見せて魅力を引き出すなんてのも三人称視点の独擅場だと思います。


    あ、全然関係ないんですけど、子供への読み聞かせ。
    三人称視点に慣れていると、一人称視点での作品の読み聞かせってめっちゃ恥ずかしいんですよねw 特に最近の作家さんの絵本でめっちゃ増えているんですけど、すごく読みづらいと言うか、三人称視点なら台詞の部分だけ感情込めて喋るだけでいいのに、地の文まで感情込めてたら何言ってんだコイツみたいな気分にw
  • (久保さんのとこ、話がズレているようにも見えますけど、一人称視点でしか隠せなかった佐藤の秘密の話です。
  • 最近読んだダブル主人公の作品で、それぞれ一人称にも関わらず、同じ構成、同じだけ時間経過を、片方だけ先に見せて、もう一方を後から見せてたので、後からの方が予定調和に見えて面白みを感じられませんでした。特に先にオープンカードしたところを後からの主人公が理解してるのは擦違いテーマからすると???でした。

    オープンカードをあえてもう一度クローズカードで見せるのは難しいよねって思いました。

    後日譚のように交互一人称で本編もやって良かったんではって思いました。
  • あー、そういうサイドチェンジで微妙なことってありますね。新たな発見が無く、ただただ同じ内容を再生するだけのサイドチェンジ。思わず読み飛ばしてしまうやつですね。

    サイドチェンジする場合は、せめて新しい発見、例えば行動の動機やその人の気持ちを知りたいってことが多いです。何故こんな行動をとったのか!――って時に、裏を明かしてくれなかったり、文章をただ追っていくだけでは面白みがないんですよね。

    先にカードを明かしたりしたらなおさらですね。
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