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タソは気付いたんだよ!


「人という漢字は人と人とが支え合ってる」

何が金八なんだよ!

こんなのは嘘っぱちなんだよ!

タソは気付いたんだよ!

確かに「人」ってデジタルで表示すると、均等に支え合ってるように見えるけど、本当の「人」という漢字をよく思い出して欲しいんだよ!

それは長い「ノ」を、短い「ヽ」が一方的に支えている文字になっていたはずなんだよ!

短い「ヽ」が可哀想なんだよ!

長い「ノ」ばっかり楽チンで、短い「ヽ」は一生支え続けなきゃならないんだよ!

そんなの不公平だろっ! いい加減にしろっ!

ダーーーン!

タソはテーブルをダーンした。

すると、不思議なチカラにより、日本中の「人」という漢字が、全て「入」に置き換わった。

長い「ノ」は短い「ヽ」に下剋上され、「人間」は「入間」になったのだ。

これからは入間の時代である。

いったい、何千年経てば、このデジタル表示の「人」のように、真の「支え合い」の時代が来るのか。

文部省は、いますぐ「人」という漢字を見直すべきである。

デジタル表示において、「人」という書体にした入物を特定し、賞賛し、その入の真の意図を全国に知らしめる必要がある。

きっとその入は、タソと同じ疑問を持ち、それでは短い「ヽ」が可哀想だと思ったに違いない。

日本入が日本人になるまで、あと少し。

それまで、タソは「ヽ」を労ってあげたいんだよ。

お疲れ様。「ヽ」

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