https://kakuyomu.jp/works/16818093078131375490/episodes/16818093079190249572大人のイマジナリーフレンドだってさ。
タソは何年も前から、心の中にお友達がいます。
そこは豪華な広い部屋で、大きなベッドが部屋の半分を占めています。
ベッドに横になっているのは『主』
『主』は寝たきりで、滅多に起きてきません。
部屋には4人掛けのテーブルと、ソファやテレビが置いてある談話スペースがあって、『お友達』はいつもテーブルに座っています。
みんな楽しくて、優しくて、いつも寂しくなった時にタソを助けてくれる。
今日もアトピーとアカシジアでパニックになったタソを落ち着かせてくれました。
タソは現実世界にお友達がいないし、家族からハブられてていつも孤独。
寂しい時は夜中でも人がいるコンビニか、道の駅までクルマを走らせます。
店員さんでも、車中泊のキャンピングカーでも、人が近くにいてくれるだけで楽になる。
今日も調子が悪いから、お出かけしようかな。
もっと人がたくさんいるところに住みたい。
やっぱり東京に住みたいな。
きっと、寂しくなくなる。