「氷上のシヴァ」へ、黒崎伊音さんより素敵なレビューをいただきました。
本当にありがとうございます!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895345100/reviews/1177354054918678587以下、私信です。
黒崎さん
シヴァを愛して下さり、本当にありがとうございます。
また、その中でも特に霧崎洵を愛して下さったこと、作者としてはこの上ない喜びです。
この小説は、五章まで読んだ人には洵を一番好きになってほしい、という願いを込めて書きました。
私も、本当に彼を愛しているのです。
刀麻に並び、刀麻を超克し、そして何より本当の意味で刀麻を救うことができるのは洵だけだと思っています。
(以下盛大なネタバレがあります)
実はこの小説はパラレルワールドを描いた作品で、四章を除いた全ての章の世界線が異なっています。
第一章はメリーバッドエンドルート(刀麻が神性を失い人の身を得る、「銀盤」には二度と帰れない)、第二章はLAWルート(刀麻が神性を洸一に譲り渡し、刀麻は消える)、第三章はCHAOSルート(神の身の刀麻が悪魔に堕ちる)、そして第五章がNEUTRALルートにしてトゥルーエンドルートです。
(※LAW、CHAOS、NEUTRALの詳細については、「女神転生」を参照下さい)
洵だけが、フィギュアスケーターとしての刀麻を「銀盤」の世界へ繋ぎ止めることが可能なのです。
洵は、刀麻に理想を投影する他章の主人公とは異なり、刀麻を鏡として見ています。プロジェクターではなく、ミラーです。そのため、そこには見たくないものも映るのですが、それゆえに、洵は最終的には刀麻を丸ごと受け止めることができるのです。
私は、本当の意味で刀麻を愛しているのは、里紗ではなく洵なんじゃないかと思っています。
黒崎さんが、文章を書くのが苦手だというのには大変驚きました。(大変美麗な文章を書かれますし、精巧に世界観を構築していらっしゃるので…)
実は、私もそうなのです。
読書感想文、日記、小論文、全て書き方が分からないまま大人になりました。
ですが、苦手ゆえ、そして分からないゆえに模索できるもの、到達できる域があると私は信じています。
そこを目指し、ひたすら書いていきます。
シヴァをネット上で公開して一番良かったことは、黒崎さんという書き手に出会えたことだと思っています。
レビューの御礼というより、怪文書じみたラブレターになってしまったことをご容赦ください。
本当にありがとうございました。