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『胴なし馬のファラダ』あとがきにかえて。

『胴なし馬のファラダ』、完結しました。

もともとは連載作の登場人物が大ファンな漫画家の作品のイメージを固めていた時に思いついたストーリーに枝葉をつけていったもので、息抜きがてら短いお話にしてみようと書き始めたものです。それが気づけば予想以上に長い話に…。

グリム童話の「ガチョウ番の娘」は、悪者に貶められたお姫様の苦難とそこからの逆転という内容のドラマチックさ、しゃべる馬という謎めき、いつの間にな自由自在に風を操れるようになっていたお姫様の不思議、血なまぐさいけどスッキリするオチなどなどといった点からなんだか気になるけれどもそこが大好きな物語で、これをもとに自分なりのお話をつくってみたいという思いがありました。それがまさかこんな形になるとは…。

主人公が、自分なりに親に尽くせど尽くせど却って疎ましがられるという人になったのは、数年前の朝ドラ「純と愛」のことが頭にあったためかと思われます。異色すぎる内容ゆえにあまりいい印象をもたれないこのドラマ、主人公も視聴者から相当嫌われていましたが、親から好かれよう好かれよう動けど動けど押し付けがましいせいで拒絶される様子があまりにも哀れで少しでも救われてほしいという気持ちが数年後にこのような形に結晶した模様。

作中に「錬金術」が出てきますが厳密な意味での錬金術ではなく「当事者は魔法ではないと言い張るが素人には魔法と何が違うのかわからない、未発達な科学と特に珍しいものではない魔法が入り混じって謎の発展を遂げたファンタジック学問及び技術」ぐらいにゆるく捉えて頂ければ、とおもいます。



なお、連載作品で登場する同名作品と完全にイコールというわけではありません。「まあこんなお話ですよ」とご理解いただければと思います。連載作品内での同名作はきっともっと上品です。

勢いにまかせて投稿したので誤字脱字などあると思いますが、お見苦しい点なにとぞご容赦を。

気楽に楽しんでいただければ幸いです。

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