私の母は変わっている。
というのはエッセイ「臆病者〜」で何度か話題にだしたが、
私の姉もまた、変わっている。
ある日のこと。
真夜中にトイレに起きた私は、ドアを開けてギョッとした。
壁一面に、クリスマスのオーナメントが貼り付けられている。
赤とか緑とか、ピンク色の球体だ。
姉の仕業である。
そして、トイレの一番奥の壁には、
「ナイトメアビフォアクリスマス」に登場する、骸骨のジャックのポスターが貼ってある。
なるほど、映画の世界観を現したのか。
しかし、なぜトイレで。
まあ、このくらいはいつものことなので、
気にすることなく私は電気のスイッチをいれた。
「は?」
声が漏れた。
電気が赤い。
真っ赤だ。
真っ赤に照らされたクリスマスオーナメントたちがテカテカ光っている。
真っ赤に照らされたまま、トイレに座り込み
呆然とする頭に言葉が浮かぶ。
レストルーム。
レストルーム。
レストルーム。
レストルーム…。
え? 近況ノートの使い方がちがうって!?