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現代怪異事典などを参考に、記憶を浚って、または不意にぽんと出てきた何かをこねくり回して小説にしておりますが、まれに幼少期より周辺であった実話に肉付けした話も混じってます。
でも実体験って年月経つとどこまで本当だったかあやふやで、未だに幽霊やオカルトは半信半疑、信じてるとも信じてないとも言えません。

そんなあやふやな実体験を記念にひとつ。

母が田舎暮らしに憧れて、数年、山中の家で暮らしたことがあります。
細い道を上がったところにある家で、周囲をぐるっと木々と沢が囲んでいる家でした。
私の部屋は東側に大きめの窓があり、そこからは放置された畑とその向こうに杉の林がありました。
ある夜、そろそろ寝ようかという時間に窓の外、杉の林あたりにちらちらとオレンジ色のものが見えました。
街灯もない田舎の山の中、当然あたりは真っ黒で明かりは我が家と、林を隔てた数十メートル先の隣家のみ。
目を凝らして確認すると、オレンジ色はダウンベストだと分かりました。
こんな夜中に人が?と不思議に思っていると、その人はじっとこちらを見ていたようですが、やがて林の中へと引き返していきました。
なんだったんだろうと思いながらカーテンを引こうと窓に近づいた時、気がついたことがありまして。
家は平家なんですが斜面を利用して建てられており、部屋の下に倉庫がある形で窓側は実質2階の高さがあったんです。
窓から真っ直ぐのところに見えたオレンジダウンベストの人物、2階の高さに浮いてたのでは?
速攻でカーテン閉めて寝ました。
翌日、前日から山菜取りに出て行方不明になっていた男性が遺体で見つかったと聞きました。
服装などは聞いていませんし、関連性も何も分かりませんが、無事、お家に戻れていればよいな、と思います。

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