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2025年09月17日の近況報告 成長し続けるのがしんどい

 こんな事言うとまた「堕落してる」という焼き印を押されるでしょうが、成長するのが「とてつもなくしんどい」事だと思っているのは確かです。
「成長するのが悪い事に思える」って言うのは、現代社会を根本的な部分から完全否定するかのような「とてつもなく悪い事」に思われるんですが、
 それをバッサリと切り捨てられるほど今のワタクシは強い人間ではありません。



「問題の原因を見つけて対策を立てて解決する」っていうのが「成長」だとすると「問題点がいくら探しても見つからなかったらどうしよう」っていう恐怖でもう動けません。
「問題点が見つからない」っていうのが「とんでもなく悪い事」のように思えて「何があろうが絶対に」「どんなことがあろうが必ず」探し出さなくてはいけない。という重圧を感じてて、
 オーバーな話かもしれませんが「問題点を見つける事さえできない自分には生きている価値なんて無いのでは?」とさえ思ってしまいます。



 死ぬまでPDCAサイクルを回し続けてもゴールにたどり着けない。永遠に続く改善の途中で死ぬなんて本当に「ゾッとする」話で、
 何というか「ゴールしたい」んですよね。もっと言えば「完成したい」んですよね。もう「何もしなくてもこれだけで一生くいっぱぐれることがない何か」になりたいし、その「何か」が欲しいんですよ。
 傲慢の極みだというのは分かってますが、本能的に欲しいんですよ。そういうのが。



「永遠に成長し続ける」ってのは「永遠に走り続けるマラソン」みたいなもので、今なら「父上様、母上様、幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません」と記して自殺したマラソン選手の気持ちが分かりますね。
 もう走れない。走らなくてはいけないのに足が上がらない、前に進めない、どうしようと途方に暮れる以外に無い。そんな苦しみ、今ならわかると思う。



紫雲寺 心の青年への手紙
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/shiunji/tegami/tegami.html

 とあるお寺のお坊さんが書いた物ですが「(3) 私たちの「現実」について」で、
「『努力、克己、進歩、達成、成功』といった言葉をお聞きになって、どのようにお感じになるでしょうか。プラスのイメージを持たれるでしょうか、それともマイナスのイメージを持たれるでしょうか。
 …おそらく、百人が百人ともプラスのイメージを持たれるのではないでしょうか。『自分たちを突き動かしている赤い衝動の正体が定かには見えない』というのは、実はこういったことと関係があるのです」



 あるいは「(18) 自殺と安楽死について」で
「体力と経済力に支えられた刺激的な生活こそ人生の意味だということになれば、不治の病で病床に伏す生活には、すでに意味がない。
 また、状況をコントロールし問題を克服する挑戦的な生き方こそ人生の意味だということになれば、寝返りひとつままならず、排便さえも家族や他人に頼るしかない生活は、屈辱以外のなにものでもない」

 この言葉に随分と救われた。



 特に「努力、克己、進歩、達成、成功」に誰もがプラスのイメージをごく自然に持ってしまう事について触れてくれたのは「とてつもなく」ありがたい。
 宗教の力ってスゲェんだな。



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