日本人は「神道」っていう日本独自の宗教の影響を受けているから、神様に対する感覚が実に独特なんだよね。多くの日本人はあまりにも当たり前すぎて分からないと思うけど。
「自分の意思で息を吸って吐く事が出来る」のが『とてつもなく』素晴らしいことだと思う人はほとんどいないのと一緒の話。
言っとくけど、世の中には人工呼吸器が無いと満足に呼吸すらできずに死んでしまう人もいるからね。
直近の例では、アニメにもなった天穂のサクナヒメの主人公サクナヒメが日本人が一番想像しやすい神様なんだけど、これは日本独自の宗教観なんだ。
日本人だったら「『これをやってしまうと神様が怒ってバチが当たるから辞めなさい』と言えば、俺達親の言う事を聞いてくれるはず」って
体よく神様を利用したりするけど本場のキリスト教やイスラム教では絶対にありえない。
「神が禁止だと言っているからそれに従うまで。
神様なりに考えがあってのことだろうけど、それを人間ごときが推しはかるのはおこがましいにも程があるとんでもないことだ！」
ってなるわけなのよ。この時点で大抵の日本人はもうついていけないでしょ？
他にもキリスト教徒が不幸な目に遭うと「神よ、なぜこのような試練を？」って言うのが定番らしいけど（俺はキリスト教徒じゃないので「らしい」と付けた）、
この「不幸すらも神の思し召し」って言う感覚は、日本人には分からないと思う。日本人だったら不幸は「鬼のせい」にしちゃうからね。
特にイスラム過激派は「神の前では人間の全てが後回しになる」から、例えば水道管を掘り起こして兵器に転用するのは当たり前にやる。
神の前では人間の命はもちろんのこと『未来さえも』後回しになるんだ。
この「神の前では人間の全てが、それこそ『命はもちろん、未来さえも』後回しになる」
あるいは「神が『死ね』と命じたら迷わず『死ぬ』し、神が『殺せ』と命じたらためらわずに『殺す』」
という感覚は日本人にはまず分からないと思う。俺だって完全には分かんないもん。
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