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2023年11月06日の近況報告 子供の好きな物を禁止すると……

 ゲーム禁止、マンガ禁止、スナック菓子禁止、門限……家庭によっては子供に禁止することが多いと思いますけど、それは多くの場合逆効果にしかなりません。



 なぜか? それは「子供の頃禁止されたもの程」よく覚えていて、とんでもなく執着するものなんです。
 大人になっても、どころか老人になっても「つい3分前に起きた出来事」のように、それはそれはもう『鮮明に』覚えているものです。
 子供はやりたいものを禁止されると、何としてでもやりたいがために知恵を絞って、時には大人もビックリするような解決法を編み出すものです。

 例えばゲーム禁止だと友達の家に行って遊んだりってのは序の口で、塾に行くふりをしてゲームセンターに行くくらいの事は平気でやりますし、何だったら『ニンテンドースイッチを友達のものと交換して「ニンテンドーみまもりスイッチ」の網をすり抜ける』なんてことだってやります。



 それに、究極的には「親は余程の事が無ければ子供より先に死ぬ」のでほぼ100%の確率で「子供が死ぬまで触れさせたくない物を取り上げ続ける」事は出来ないんですよ。
 だから幼少期の頃、炭酸飲料を禁止された子供が大学進学と共にコカ・コーラや三ツ矢サイダーにドはまりして糖尿病一直線、とか
 マンガ全面禁止にされたから大人になって「自宅にマンガ本が2万冊ある」ってのが起こるんですよ。



 俺が親だったら(まぁ俺みたいなひねくれ者は結婚なんてまず無理だろうが)「ソシャゲはギャンブルであって、ギャンブルは必ず遊ぶ側が負けるように出来ている」とか
「確率論の上では当たりを引く確率はこれだけだ。想像してたのとは違うだろ?」というのをしっかりと説明したうえでやらせるでしょう。
 あるいはAIは「著作権を無視してデータを収集しているし、それをしていないと確実に証明できる方法は今のところ無いから、それを知った上で利用してくれ」
 って言った上で利用させると思います。

 下手にガチャ全面禁止、あるいはAI全面禁止にして大学進学や就職で家を離れたら反動がドバッと来て沼にハマるよりはマシでしょう。
 特に『ガチャはギャンブル』であって、ギャンブルは「大当たり」をエサに客を沼にハメる事を目的にしているからねぇ。



 手前みそになりますが、その辺を突き詰めた結果起きる悲劇が自著の「最後の最後まで子供をアニメやマンガやゲームから守り抜いた親」だと思います。
 バッドエンドの短編で、子供への娯楽を禁止する親に対する皮肉をぶち込んだ怪作となっております。自分で怪作と言うのもアレですが。

以下のアドレスから閲覧可能です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330653958110075




 余談になりますが、日本がこれだけマンガやアニメやゲーム大国となったのは親が禁止したからかもしれないし、
 その一方でいくら英語教育しても一向に英語をしゃべれる人間が出てこないし、いくら大人が子供に本を読む習慣を付けさせたくても全然付いてないのを考えると、
 もしかしたら「誘惑と禁止」が究極の教育方法かもしれません。



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