最近では福島原発からの処理水を「汚染水」等と言って反対していたり、中国が一方的な圧力をかけて「ほらほら中国様が怒ってるぞー!」なんてほざく連中がそうだが、彼らはおそらく一生意見を変えずに墓場まで行くでしょうね。
何も彼らが特別に頑固、というわけではありません。私の推測になりますが「彼らの周りの人間を裏切ることだけは絶対に出来ない」から、というのがでかいと思います。
例えば「反原発」を主張する人は大抵、リアルやネットに関わらず知り合いも全部とまでは言えませんが、総括すれば「反原発」だと思うんですよ。
それに仕事上の同僚や上司、部下も「反原発」かもしれない。特に新聞記者だったらそう。ひょっとしたら家族や恋人も「反原発」という可能性もあり得ます。
そんな中でうっかり「反原発」は間違っている。と受け入れてしまったら? 彼らから「裏切者」と呼ばれ、石を投げられ、想像もつかないような熾烈(しれつ)な報復行為をされるかもしれない。
それが怖いんでしょうね。
友達から「裏切られた」と非難される。仕事仲間から「アイツは変わってしまった」と白い目で見られる。家族や恋人から「私たちを見捨てた」と軽蔑(けいべつ)される。
それって「とんでもなく怖い事」だというのは理解できます。それこそ「死ぬよりも恐ろしい」位には。
それをやる位なら「間違っていると分かっていても」「正しくないと知りつつも」嘘をついて交友関係を保とうとするのも十分あり得ますし、むしろそれが普通だと思います。
何せ「周りの人から見捨てられる」っていうのは「死」に直結してるんですよ。
人間は身体能力は野生動物ほど優れてなくて弱い生き物だから群れで生活してたので、群れからの追放=死という恐怖は現代でも本能として残っています。
現代社会では追放されても即死はしませんが、本能では今でも群れから「見捨てられる」っていうのは文字通り「死」を意味するわけですから、現代でも恐怖以外の何物でもない。
と言っても決して言い過ぎとは言えないはずです。
記憶が正しければ、昔の話で誰か(すまん誰なのかは覚えてない)が「あなたの言いたいことはよく分かります。でも私の周りの人はみんなあなたが嫌いなので、彼らを裏切ることは出来ません」
って言ってたんだけど、それがまさにこれだよなとは思います。というか今回のお話はそれが主軸なんですけどね。
毎日新聞が「処理水放出、科学的根拠だけでいいのか」なんていう「左方向に突っ切って地球を一周して右側から出てきたところをさらに左へと突っ走る」レベルのトンデモ記事を書いたのも、
そういう記事を望んでる愛読者を裏切ることは出来ないことの表れだと思います。
他にも「これまで助けてくれたコネや恩に縛られてる」っていうのもそうで、いわゆる「泥船に残る人」ってのは「泥船だとは分かっているけど恩人だけは裏切れない」っていうのがあるでしょう。
「名誉を重んじる社会では、不義理を働いたと周囲に思われると社会的に死ぬ」んですよ。
そういう事情は理解できるものの、それでも科学的根拠をねじ曲げて福島に対して不当な風評加害を加える連中を許すつもりは一切ない。
福島に住む誰かを侮辱して不幸にした責任は取ってもらうぞ。
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