プロゲーマーという職業が根付き始めていると思いますが、安易にゲームをプロ仕様にしては命取りになりかねません。
例えば「平日は毎日30分くらいゲームして、休日は1時間くらい遊ぶ」って言うのだけでも「常識がぶっ飛ぶほどとんでもなく遊んでいるヘビーゲーマー」なんですよ。
映画に例えるなら「週2本は新作の映画を必ず見る」って書けばどれだけの事か分かると思います。
プロゲーマーはそんな「ヘビーゲーマー」の軽く上を行きます。平日でも5時間、6時間プレイして休日はそれこそ文字通り「一日中」プレイを続ける……つまりはプレイ時間が「1日で2ケタ行く」位にやり込みます。
文字通り住んでいる世界が違いすぎて、プロとアマとの間では「お互いに全く同じ言語である日本語を使っているはずなのに、日常の会話すら成立しない位」すれ違ってしまいます。
これ、例え話でも比喩(ひゆ)でもなくて、そのまんまの意味です。
具体例を挙げるなら以前、とあるプロゲーマーが「身長170センチ未満は人権ない」って言って大問題になったんですが、まさにこれなんですよ。
大問題になったのに当の本人は「どこが悪いのかさっぱりわからない」っていうケロッとした態度だったでしょ? それ位通じないんですよ。
別の言い方をすれば「鳥と魚」位に住んでいる世界が違いすぎて共通点を上げる事すら難しい。と書けば少しはご理解いただけるでしょうか?
しかしゲームにおいて最も多い層は「プロゲーマー」ではなく「一般ゲーマー」なんですよ。だからここを取らないとすそ野は広がりません。
実際、オーバーウォッチというFPSが一時期かなりの人気だったけど「プロゲーマー」用にアップデートを繰り返したら人気が無くなり、続編も出したがそこもパッとしないという惨状になってしまいました。
それも当然の事で、ゲームに費やす時間が文字通り桁違いすぎる「プロゲーマー」を取るとどのゲームでもこうなります。
オーバーウォッチは「プロゲーマー」を選んだがゆえに「一般ゲーマー」からそっぽを向かれたわけなんですよ。
人口もお金を払う額もプロゲーマーとは比べ物にならないほど高い層を逃がしたのは大きいでしょう。
特に「トレーサー」という、いわゆる「主人公キャラ」が弱体化に次ぐ弱体化でまともに使えなくなってしまったのは痛い。
主人公キャラはみんな使いたがるので「主人公キャラはゲームバランスが壊れても良いので強くする」のも必要なのではと思う事件だと思います。
ではどうするのか?
ヒントとなるのは昔のスマブラで、一時期オンライン対戦を「エンジョイ部屋」と「ガチ部屋」に区切っていたんですよ。
ゲーム開発の素人ではこれと同じようにいわゆる「プロゲーマー仕様」と「一般人仕様」に分けることぐらいしか解決手段が見つかりません。
ただ、最新作ではこの区切りが無くなったので任天堂的に言えば「失敗」なのかもしれませんが……プレーヤーからは一定の評価はあったんですがね。
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