今回は「理不尽探偵と(以下略)」のちょっとした情報をお届けします。
実は一番最初の構想は現在とまったく違っていまして、ホラミスを想定したクローズドサークルものでした。
ゲームの世界に転生した主人公(最初に殺される役)が生き残るため、ヒロインの座を奪って探偵と結ばれようとするお話です。
この探偵こそが「理不尽探偵」で、日南梓の原形です。
しかもこの時に西園寺と北野もいました。
ですが、どうもおもしろくなる気がしなくて、執筆が進みませんでした。
そんな時に目にしたのが、子どもの頃から溜めてきた数々の物語たちです。
設定のみやエタったものなどを含め、ファイルブックで約30冊分ありまして、その「自分でも忘れてしまった物語」をどうにかしたいなと思ったのがきっかけでした。
以前から物語の中を舞台にした小説を書きたいという思いがあり、設定を考え直して探偵を主役にしたところ、しっくり来たのです。
そしてこれまでに書いてきた、日の目を見ることのなかった物語たちを作中に登場させることで、物語の救済(昇華)もしています。
以下、作中に出てきた物語の紹介です。諸事情により、現在はすべて非公開にしています。
①タイトル「さよなら僕の生きる理由」
現代日本を舞台に、蘭賀瑠璃を主人公としたヒューマンドラマ。
一夏の波乱を描いた物語で、坂爪理人と七篠幸多が大変でした。完結済みです。
②タイトル「暗がりにほのめく」
能木浄霊事務所を舞台に、新米浄霊士の加賀見仄を主人公にした物語。
ひたすらシリアスで鬱々としています。それなりの文量を書いたのですが、エタりました。
③タイトル「僕と狼さん」
現代日本を舞台に、V系ロックバンドのシロウサギを中心とした物語。主人公はボーカルのミキトで、ハスミはどちらかといえば脇役。
ですが、強く印象に残っていたキャラだったため、作中であのような扱いになっています。
学生時代に課題で書いたシナリオでした。
今後も他の作品を本編に出していくので、その度にご紹介いたします。
最後にお知らせです。
年末年始は朝と夜、毎日二回更新します!
現在第3幕を執筆中なので、もし間に合えば来月は毎日更新して完結まで駆け抜けたいと思います!!
どうぞこれからも「理不尽探偵とアカシックレコード」をよろしくお願いします。