• 創作論・評論
  • ミステリー

設定考証落ち穂拾い:ここは呉?

 呉が舞台の一部になっているのは「この世界の片隅に」のロケ地を観に行って詳しかったからだったりする。

 潜水艦について調べていて鉄のくじら館に行ったら、ちょうど呉市美術館で「この世界の片隅に」展最終日(!)だったので飛び込みで見たらもうダメでした。完全に引きつけられた。原作読んでましたけど、どこまで考え抜いて表現しているか改めて突きつけられた。そして映画を観て「これは凄い」という形に。

 という訳で春海さんの名前は「このせか」から頂きました。流石に同じ漢字はないなあと変えてます。ミフユ(美冬)は母親が春の人だからと守雄氏が生まれた季節で付けたというのが裏設定。
ミアキ(美秋)は6月生まれなんですが、10歳のお姉ちゃんのミフユが自分と近い季節にしろ、夏は暑いじゃない、可哀想!とだだをこねた結果、両親が折れたらしいです。

 日向肇と三重陽子はセット。二人で一組。日向と伊勢→三重県だからという所で姓を決めてます。

 日向くんは両親が離婚していてお父さんと一緒に住んでます。一度出てきてますが,父親を嫌がっているのは仕事人間で自分の事を知ろうともしない事への不満があるから。なのでクリスマスに自分が陽子ちゃんと出かけても親父が家で一人とか知った事かと思いつつ、おみやげに持っていくお菓子の余りを父親に置いていく。その程度には甘いし切り捨てられない。
 三重さんは良い所のお嬢さんなのでまっすぐ。美人なので近寄ってくる男性には警戒心があるけど上手くかわしている。そこをスッと変な事を言って近付いたのが肇くんだったという。

 日向くんが人々の立場、権利を守る意識があるとすれば、陽子ちゃんは正義をどこかに頭に置いてます。これが二人の将来の進路が少し違う結果になるというのは書く日はあるのかしらん。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する