本能寺扉の世界観

カクヨムコンの参加作品として公開し始めたこちらの作品ですが、おかげさまで、とてもゆっくりですが徐々にPVもフォロワー様も増えていっています。嬉しい!ありがとうございます。

本能寺に開く扉は炎を上げて 
https://kakuyomu.jp/works/16817330650101948990 

タイムスリップもの、過去への転生ものの作品では、現代から持って行った知識や技術がうまいこと・もしくは予想外のかたちで過去で役に立ってゆく面白さや、それによって主人公が問題を解決したり成長したりしてゆく痛快さが魅力かと思います。

この作品ではあえてその逆を狙っています。

例えば二十も年の離れた人ばっかりの飲み会なんかに連れて来られたら、なんかなに話していいかわからなくないですか?話聞いても面白くないし。

一世代離れてもそうなんだから、それが数百年も離れていたらどんだけ価値観とか違うだろうか、どれほどの疎外感、異質感だろうか、というようなことを読む人に感じてもらえたらと思いながら書いています。

人権なんて概念すら不在の、命の価値の低い社会におっぽり出されたという、とてもかわいそうな目にあっている浩之さんですが、社会の成熟さの程度が違えど、人間が世にある限りゆるぎないものはなにかしらあるはずです。

人を愛したときの強さとか、弱いものをかばう美しさとか、暴力による不正への憎悪とか、そうしたものは古代ギリシャであろうと三国志時代の中国であろうと現代の日本でだろうと、かわらず人の心を打つはずです。そうしたものを書ききれたら、と目標にしながら書いています。

そうしたこの作品の世界観が明確になるのが、昨日公開したこのエピソードです。作品に興味は持ったけど一話目から読むのダルいという方は、こちらをどうぞ。

06 懼るべきものを汝らに示さん
https://kakuyomu.jp/works/16817330650101948990/episodes/16817330650184990324

サブタイトルはルカ伝からです。



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