椿恭二

目が悪くて眼鏡が欠かせない私の彼氏。いつもヴィンテージ眼鏡を集めている。 そして、ボンクラでどうしようもない。 貧乏だったけれどハングリーだった大学時代。そんな二人の愛らしきささ…

体を売る商売をしなければならなくなってしまった女性が、数々の店が集う会の謎の「競り」に参加することになる。 スティーヴン・キングの与太話の楽しみ方でどうぞ。

昭和九年、初冬。荻窪に住む物書きの「私」が、妻と喧嘩して酒場に出る。そこで出会った作家の男に、仲直りに郊外に散歩に出るように勧められる。 二人で連れ立って、甲武鉄道に乗り国分寺村…

リシャール・ジュルマン監督の二本目の作品にして遺作『レーヴ（En Rêve）』を再考することによって、この論考そのものによってフィクションが現実をねじ曲げることが可能なのかを模索…

賛否両論あるPS4用ゲームソフト『The Last of Us part2』の再考から、ゲーマーの中に潜んだ深層意識や、そこから生じたコロナ禍の現代の問題を考える。

高校生の美術部の「僕」が、一年後輩の内崎佳奈美に「海に絵を流しに行こう」と誘われる。 そして、二人は海に向かう。

翻訳サイトを使えば、誰でも日本語を英語に翻訳が可能な時代。 『詩』の持つ「力」の研究の為に、英文学の研究家のお力を借りて「英詩」の持つ韻や単語の多重性を何処まで日本語と相互に成り…

獄中にいる「私」が「先生」に向けて手紙で独白を始める。 そこでは「キリスト教」という信仰の自由と「十字架」の束縛の思い出が次々と語られる。 敬愛した祖母との記憶……。 敬虔なクリ…

生きること、表現することが苦難な「コロナの時代」。 偉大なイギリス詩人の「ポスト・ペスト」の詩から「今」を考察する、人間、宗教、自然、そして表現との関係性。 ジョン・ダンが遺し、…

Nintendo64 DD で発売された、とあるのゲームの開発と、それが起因で蘇る神話とデジタル世界の冒険活劇。某ゲームの制作過程をモティーフに、様々な思惑の交錯する中で「神話と…

「お墓公園に行く」という謎の言葉を残して、自殺した友人K。 残された主人公の周囲で起こりつつある『何か』。 それは、噛み合わない因果律。