無事、企画期間が終了しました。カク方、ヨム方とも参加してくださった皆様には改めてお礼申し上げます。
三回目の企画運営ということで、なんとなく集まる作品数にも見当がつくようになり、このくらいの文字数制限で、このくらいの期間なら全部読みきれるかなと設定していたのですが、結果的には延長する形になり申し訳ありませんでした。
参加作はすべて読ませていただきました。途中で登録が外れてしまったもの、参加ルールを守っていないものはその限りではないですが(それでも一部は読んでたりするのですが)、読んだものには基本的に「応援する」という形で足跡を残しています。
最後に全作講評などできれば格好がつくのでしょうが、あいにくとそこまでするだけの実力がありません。素人が素人の作品を評するのってなかなかリスキーだと思いますし……いや、おもしろいと思ったものをおもしろいと言う分にはいいのですが、本格的な批評となると相当な覚悟と居直りが必要な気がします。
というわけで、ざっくり参加作全体の感想を述べたいと思います。詩的な表現、叙述トリック、アクロバティックな心理描写、文字そのものの視覚性を利用したものとバラエティ豊かな作品が集まりました。正直、半分くらいは叙述トリックものになると思ってたので(いや、自分がミステリ者なので)、ここまで多様性が出たことは嬉しく思います。
ただ、ないものねだりをするなら、もうちょっと視点の所在とか語りの構造を利用した作品も読みたかったかなあ、と。これは完全に自分の趣味なんですけど、誰(WHO)がなぜ(WHY)語るのかというとこに注目して構築された作品が好きなんですよね。三人称なら三人称で、一人称にはできないことができますし……まあ、その辺は今後の企画で探していくことにしましょう。中長編含めた第二弾も近々開催できればと思っています(ただ、これはさすがに全部読むのが大変そうなので企画として成立する形を考えないと……)。
元々は、自分の読書リハビリのため作品を募るとこからはじめた自主企画。基本的には「趣味が合う人で読み合おうや」くらいのスタンスでゆるく運営しているのですが、その前提の下、参加者の方と盛り上がれるような形を模索していければなあ、と思います。