この度、カクヨムのカク方でデビューさせていただきました。小説のタイトルは「the cat’s meow」といいます。およそ1年ぶりの新作となりました。
内容としては、自分の好きなものを好きなように書いた、猫のようにわがままな作品となっております。格差。ディスコミュ。モラトリアム。そして、猫。破滅的な青春小説であり、逢魔が時に少女が異界へと迷い込むダークファンタジーでもあります。
元々は、失踪した子供を探す母親の話だったのですが、構想に猫が紛れ込んだことで、図らずも多義性を孕んだ物語となりました。犬とは対照的に、原種の遺伝子をほとんどそのまま残しているという彼らの「野性」が筆を導いてくれたように思います。いつか、近所の野良が心を許してくれた暁には、直接謝意を伝えたいところです。
猫派の方はもちろん、犬派の方にも、これだから猫は嫌なんだよと思いながら読んでいただければ本望です。