津波の被害が最小で済みますように。(悲報)予想通りの展開での停戦不成立に思うコト

 ロシアカムチャッカ半島地震の影響の津波の被害がすべての国や地域でできるだけ少なく済みますように。避難した方も被災した方も早く日常生活に戻れますように。

 タイ在住の土岐三郎頼芸でございます。タイという国は元々大きな地震や地震による被害が少ない土地柄です。津波による被害が自国にも起こりうるという認識を持っていませんでした。そのため、スマトラ島沖地震 (2004年)によって引き起こされたインド件のアンダマン海に面する地域(プーケット県、パンガー県、倉B件、トランアンダマン海に面する地域(プーケット県、パンガー県、クラビー県、トラン県、サトゥーン県、ラノーン県)で5000人以上の死者がでるという大きな被害が出て初めて津波の恐ろしさを認識して、ようやく津波対策がようやく始まりました。今回のロシアカムチャッカ半島地震の影響の津波に対する日本政府の対応も非常に注目を集めています!

 さて、タイトルにもありますように、タイとカンボジアの国境紛争の停戦はお題目だけなってしまいました。ワタクシは前回の近況ノートで次のようなことを書きました。

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「まだ停戦前だから、ありったけの銃弾や砲弾をカンボジアに向けて撃つべし、撃つべし、撃つべし!」

 などと過激なことを言っているタイ人もいます。向こうのカンボジア側も同じこと思っていそうなので、撃ち合いはまだ続くかもしれません。そしたら、それが0時にピタッと辞められるのか心配ではあります。どちらかが0時過ぎても熱くなりすぎてうっかり撃ちつづけたら、または砲弾が放物線を描いて0時過ぎてから着弾したら、

「向こうが停戦を破ってきたから反撃だ!」

 あっという間に元の木阿弥で、お互いに相手を罵りながらの撃ち合いが延々と続きそうで非常に心配です。

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 まさにその通りの展開になってしまいました。子供のケンカですか! キミたちは!

 ただ、ネットニュースを見ておりますと停戦後、当初からタイ外務省はシーサケート県に駐留する自国軍が「カンボジア軍から小火器と手りゅう弾による攻撃を受けた」と発表。攻撃は30日朝まで続いたとして、「停戦合意への明白な違反だ」と強調と主張しております。いっぽうカンボジア国防省は「停戦発効後、武力衝突は起きていない。合意を順守している」と主張していました。おいおい、カンボジア政府って前線の軍隊の把握も統率もできとらんのやないかい!

 そうです。停戦当初はカンボジアは「タイ側から停戦を破った」とも「タイ側が攻撃を続けている」とも主張していなかったのです。それが今では「タイ側から停戦を破った」「タイ側が攻撃を続けている」などという主張になっているのです。だったら、「武力衝突は起きていない」なんてウソをつかなくて最初からそう言わんかい!

「カンボジア軍にはちゃんとした時計がなかったから0時になったのが分からなかった。時間を過ぎても攻撃したのはワザとじゃないんだ」とカンボジア側が言い訳したという冗談のような話も聞きました。本当だったらひどい話ですが、眉唾物ですかねえ?

 さて、現在も武力衝突は続いています。そして双方、情報戦を繰り広げています。タイ側も芸能人を使っての愛国プロパガンダ活動なんてものをやっていますので、うわあ、とワタクシは少し引いています。

 それでも、タイに馴染んでいるワタクシにとっては、カンボジア側の主張はお粗末なフェイクニュースが多い印象です。曰く、F16戦闘機を撃墜したとか、タイ側の軍の司令官が死んだとか(本人は生のビデオトークで「生きてるよ!」とやった)、毒ガスを噴霧した写真があるとか(ロイター社のニュースでのカリフォルニアの山火事を消すための航空機からの消火剤噴霧を勝手に流用してタイが毒ガス巻いているというキャプションを付けた)とか。

 タイ側はカンボジア側がフェイクニュースを出すたびにきっちり証拠を上げて反論しています。

「カンボジアは小国で平和を求めているのにタイに侵略された一方的な被害者だ」という情緒に訴えかける主張もみられますね。そして、言うに事欠いてタイ国内の民間の被害はすべてタイ側の自作自演だとか。さすがにそれはないから。意地でも自国に不利になることは認めたくないし、謝罪したくないのでしょう。タイだってやらかしているはずです。だからカンボジア側もやらかしてしまったことは素直に認めれば歩み寄れると思うのですが。

 タイという国に政治的発言について完全な自由がある、とはいいがたいです。それでも、少なくともカンボジアよりはましでしょう。目糞鼻糞を笑うかもしれません。でもタイには選挙での政権交代があります。けれどカンボジアはずっとフン・センの下で事実上の独裁体制です。思い切り、言論統制されています。そんな国のいわば大本営発表だから、カンボジア政府は嫌でもうそをつかざるを得ないのでしょう。

 ともかく! 

 次に両国で停戦する場合は「あらかじめ国境の各地に多国籍停戦監視団を置いて、よく晴れた日の昼間の12時から停戦」ということにしてほしいです。それならば、少なくとも日没まではどっちが何をしたかよく見えるし、わかります。だから、停戦破りもしづらいでしょう。ウソもつきづらいでしょう。そうなるように期待したいです。

 おまけで。日本のマスコミに文句を。産経新聞は7/29(火) 22:00配信の記事で「両国では、24日以降の武力衝突で、30万人以上が避難したとされるが、停戦を受け住民は自宅に戻り始めている。」などと書いていました。銃声や爆発音が深夜0時以降、午後になってもバンバン聞こえている状態なのに停戦が発効したからと言って無条件で帰る人はいないですよ。怖くて帰りたくても帰れないのが普通じゃないですか!

 単なる取材不足なのか、あえて停戦が成功したかのような印象操作をしようとしたのか。正直言って、ワタクシの中での産経新聞に対する評価はかなり下がりました。東南アジアの事件は日本のマスコミにとってはあまりニュースバリューがないのからおざなりなのかと思わされました。もっとまじめに報道して欲しいです。

さて、今日はオマケの写真はありません🙇‍♂️
がそろそろお時間です。
またお会いするときまで
みなさま、ごきげんよう!
次回こそは本当に明るいお話ができますように。


<(_ _)>

11件のコメント

  • タイとしては、コテンパンにやってやりたかったのでしょが、トランプが止めに入ってしまった感じでしょうか?
  •  ああ、そんなことになっていたのですか。
     カンボジア。。キリング・フィールドの頃から、根っこは変わっていないのか? そんなんじゃ優秀な人材がどんどん海外に出て行ってしまいそうです。
     にしても、「カンボジアにはちゃんとした時計がないから」って、どういう言い訳なんでしょう。もうちょっとマシなフェイク流せばいいのに、人材も枯渇してるんでしょうかね。
  • 泥沼化を避ける為にも、きっちり停戦を行なう方法が必要なのに、情報操作をしていたらいつまでも火種が消えないですね。政治家は支持を得たいからフェイクニュースを流しますが、目先の支持を守るために今後数十年に渡る火種を生んでいる事に気が付かない。さらにその流れの先にある悲劇も考えてない。誰が何を目的に始めているのか、世界は怖いです( ;∀;)
  • @fumiya57さま

    一部の狂信的なタイ人の愛国者はそう思っているかもしれませんが、ある程度理性のある人ならいい口実ができた、渡りに船だと思っていたはずです。カンボジアの国境から20㎞(こんなところにまでロケット弾を撃ち込まれたから)以内の二十万人を避難させたり、病院をいくつも一時閉鎖だなんて割に合わないです。カンボジアの避難民の現状はわかりませんが、タイ側は避難場所や飲料水や食事の提供に臨時病院とタイ側はかなりお金をかけています。さっさと終わらせたいのです。タイから停戦を破っていいことは一つもなかったのです。
  • スマトラ島沖地震による津波の映像を、テレビで見たことがあります。
    穏やかな海辺に集っていた人々を、突然、巨大な波がのみ込んでいく。あの恐ろしい光景は、今も胸の奥に焼きついて離れません。
  • 小田島さま

    優秀なカンボジア人なら機会があれば国外脱出しているでしょうね。一党独裁で野党ができても指導者が逮捕される国ですから。政府の清潔度(腐敗認識指数 国別ランキング)が日本は20位のところタイは107位です。そしてカンボジアは158位です。ロシアよりも下です。目糞鼻糞を笑う話ですが、タイ人にとってカンボジアはタイ以上にお金さえ出せばどうとでもなるので、タイにもいられなくなった悪人が逃げ出す先というイメージが強いです。実際、殺人事件の重要容疑者が保釈金を払ってでたあとカンボジアに逃亡というぱたーんがよくあります。また、タイで違法代理母事件(タイ人を違法代理母にして人工授精で自分の子供を100人作ろうとした)を起こした光通信の息子(日本人)もカンボジアに逃げ込んでのうのうと暮らしています。正直言ってあの国の政府はタイ政府よりもさらにさらに信用できないとタイ人は考えています。
  • 福山さま

    本当に、いまのタイ人のカンボジアに対する悪感情は非常に悪くなっています。フン・セン独裁政権は言論の自由もない上にともかく自分たちが無謬であることを示さなければいけないようで、その分無駄な労力と自己正当化が必要になります。目先の事だけで、後々の友好関係なんて考えていないと思います。

    タイ側はかなり現実的(そろばんずく)なところがあります。なんだかんだ言ってさっさと紛争を終わらせて避難勧告も解除して正常化したい。商売も再開したいと思っています。でも、カンボジア政府が政権の無謬性の維持のためにこんなことをしているかぎり、解決に時間がかかりそうです。
  • 神崎小太郎さま

    あの日もワタクシはタイ北部で仕事をしておりました。お客様が「体調がいまいちだけどこれからプーケット行きの飛行機に乗れるかなあ」などと話していたので、「今、津波でとんでもないことになっていてプーケット空港は閉鎖されていますよ!」とお声掛けしたことを覚えております。たった一日の差で生き延びられた方が目の前にいました。

    ピーピー島は津波が島を完全にまたいでしまっていました。あの様子も忘れられません。
  • こんにちは

    最初に言わなければいけないのが産経新聞のこと
    サンケイというか、フジテレビからグループすべてに今はゴタゴタ多いですけども
    そもそもサンケイはウソでまかせ何でもありですから
    右寄りを主張したいのか何なのか
    世論調査も操作していると問題になったし、沖縄でのことでも……
    言い出したらキリがないくらい、私はそもそもサンケイが大嫌いです

    という憤慨のような、そちらのことですが、無事に落ち着いてくれることを祈るしか私には出来ません
    ただ、現地の生の声を届けていただける三郎さんには感謝しかありません
    折に触れ、話題がそこに行けば、三郎さんの、現地の声を相手に伝えられるのですから

    津波に関しては日本もいろいろ過去の教訓から24時間は警戒、警報はなくなっても注意報は続けているということのようです
  • 歩さま

    産経新聞も、一応それなりの権威を持っている全国紙なのだから、本当に停戦が実現したのかもう少し真面目に取材するなり、裏をとるなりして記事にすれば良いものを。仕事がテキトーなのか、どこかの下請けの印象操作だか分かりませんが、あまりにもお粗末でした。
  • モネさま

    おかげさまで、両国に多国籍の武官が入ってそれぞれの側での被害状況を検分し、また言い分を聞いています。現在はなんとか落ち着いています。よかったです。

    タイの一般国民の意見はこうなります。

    「国境の小競り合いはともかく、国境から20㎞も離れた民間のガソリンスタンドやコンビニや病院を攻撃するのはいくら何でもひどすぎるだろう。しかも停戦を吞んでやったのにまだしつこく攻撃するなんて性質が悪すぎる。で、反撃したら向こうの兵士が2人死んでその部隊が降伏したので、ジュネーブ条約に従って捕虜としてきっちり食事としかも冷房付きで保護してたのに『停戦後に誘拐した』と言われてたまったもんじゃない。どうでもいいから停戦守ってもう攻撃してくるな!」

    なんですよね。現状、カンボジア軍とカンボジア政府は信用できないし、それに騙されているカンボジア国民もなんだかなあですし、嘘に気付いたカンボジア国民も迂闊なことが言えない体制だから、本当に困ったもので面倒です。
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