戯れ言の続きです
その人は行きつけになった、或るお店のママです。
若い頃はあまり本を読んでなかったらしいけど、ここ1、2年前からお客の影響で読書を始めたという。(その客は変な性格の、歴史マニアww)
まず勧められたのが「司馬遼太郎」と言うことで、主要な作品はあらかた読破していました。
それを話題に結構話したりする機会が増え、ある夜「小説書いたら読む?」そう言ったら、読んでみたいとの返事だったので、書いてみることにしました。
そこで題材に選んだのが「聖大陸興亡志」です。(これがわたしの人生初めての、本格的執筆の始まりでした)
一週間に一回、書いた分を印刷して持って行き、次の週に感想を聞くという習慣になりました。(いい意見だけではなく、結構批判もされました)
一年弱続けた頃には、本に換算すると4冊くらいの分量となっていました。
創作関連には一切知識のない彼女は、ここで見せるだけじゃなくもっと多くの人にも広めるべきだと言い出しました。(挙げ句に、出版社に送って本にしてもらえばいい、などととんでもないことを言う始末)
わたしはその都度「こんなもの見られもせずに、ゴミ箱直行だよ」と取り合わなかったが、毎回しつこく言い続ける。
わたしは、ふと小説投稿サイトなどというものがあるのを、思い出しました。
ネットなどで話題になっているのを、横目で見ていたのです。
しかしサイトに行ったこともなかったので、一度閲覧してみました。
なんだか簡単にUPできそうだったので、書き溜めていた分を順次投稿し始めました。(初めての投稿です。ちなみに一番有名だった、某なろうサイトです)
そこでわたしは、現実という手痛い洗礼を受けました。
それまでのわたしは、多くの人がそうであるように「いつかやる、まだ本気出してないだけ」「ちょっとその気になれば、すぐに巧くいく」等といった、根拠のない自信に溢れていたのです。
しかし結果は惨敗・・・
しばらく続けても、まったく読んでもらえない。
ならば、ほかのサイトでどうだ、と言うことで別の所に投稿するも、無惨なほどに反応なし。
わたしは完全に自信を失い、現実の厳しさを思い知らされました。