劉慈欣の三体II黒暗森林を読了。
オールドSFファンとしては、久方ぶりに。
アシモフ、クラーク、ハインライン、それから忘れてはならない小松左京の諸作品に感じた類いの読後感に浸れた。
ネタバレになるかもだが、フェルミのパラドックスに対する作者の黒暗森林という解答には痺れた。
これぞ我等が待ち望んだセンスオブワンダーという肌触りに芳しさであった。
黒暗森林の前提となる猜疑連鎖の考えは、思考実験だとしても恐ろしい。
昨今の世界情勢と照らしてみて、妙な説得力があるので尚更だ。
願わくば猜疑連鎖が、フィクションの世界だけで流通を許されるクソッタレな了見であり続けることを願う。