夜、彼女は手持ち花火を持ってやってきた。彼女から離れてしまった僕は、彼女が離れることを悲しく思う。花火と共に消えていく時間。二人の行く末は……？ ※｢小説家になろう｣にも掲載

嫌な夢を見た。こんな夢を見た朝は本当に気分が最悪だ。読後に必ず嫌な気分になれる小説。 ※「小説家になろう」にても掲載

「それ」探しの旅を終えて、「私」は母国である冬の国に帰ってきた。1年中、雪が降り続ける国。そこには「私」の家があり、家族がいる。「それ」は見つからなかったけれど、「私」は「幸せ」…

«大災害»により、全ての文化が失われ、小説も人々の記憶から忘れられつつあった。かつてから小説を愛していた白川タクヤは、ある日、少女・吉野サクラと出会い、再び小説の力を感じていく。…

魚沼航はクラゲになることができた。生きる意味を見つけられずに日々を過ごしていた航は、ある日、幼なじみの月島透子に遊びに誘われる。動き出す日常。果たして無気力な生活から脱却できるの…

売れないシンガーソングライターの「俺」のもとへ宇宙人が曲を聞きにやってきた。母星を追われたという彼の真の目的とは？ ※「小説家になろう」「note」にても掲載

青春を病室で過ごすことになった上田高樹は、病室でもできるバイト・夢喰いバクを始める。誰かの悪夢に入り込み、その悪夢から救うという不思議な仕事。ある日潜り込んだ夢は小さな少女とピエ…

君が眠りについてからもう数え切れないほどの時間がたった。僕の魔法は解けて、君は魔法にかかったまま。最後にもう一度、君の「おはよう」を聞きたい。 ※本作はmonogatary…

高校生活最後の体育祭が終わる。各々がその哀愁に包まれながら打ち上げ会場に向かうが、体育委員の二人は会場の片付けに取り組む。決して恋人というわけではない、好きだとかそんなのでもない…

女子大生・斎藤綾乃の元に訪れたのは死んだはずの弟を名乗る少年だった。彼曰く、魚に転生したがもう一度姉に会いたいと願うと人の姿になれたという。綾乃はそんな馬鹿な話があるわけがないと…

旧友から連絡があった。あまりに突然だったが、俺ー山城は久しぶりに彼と会えることを喜んでいた。しかし彼の家に着くと、そこに人はいなかった。（全３話）

文化祭が間近に迫るとある高校。園芸部に所属する一年生・細川千秋は、校内で見かけた天文部の三年生に一目惚れをしてしまう。その日の放課後、千秋が花に水やりをしている最中、彼が千秋の前…

役人として王城に支えていたメロスは人を信じることができなくなり、故郷エトナにある妹夫婦の家で療養しながら生活を送っていた。一方、ディオニスが統治するシラクスは隣国との戦争状態に突…

席替えに抱く思いというものは人によってそれぞれ違うだろう。新たなスタートを切れる気分転換であったり、話したことがない人と仲良くなれるチャンスであったり、逆にいつも一緒にいる人と離…

大学３年生となった津久見弥生は同棲している彼氏と倦怠期を迎えていた。そんな憂鬱な心に追い討ちをかけるように季節も梅雨へと移行する。いつも通り雨が降っている朝、弥生は授業に行く前に…