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【参考写真】「とんシー」第四十三号潜水艦慰霊碑

【当該作品】「とんこつTRINITY SEAFOOD!!! -轟け、セイレーンの凱歌!-」
第024話「第十三期生」
https://kakuyomu.jp/works/16817330668870675384/episodes/16817330669250779343

日本の歴史としばしばリンクするラネットたちの世界ですが、本話でもその一端が見られます。
ディーナの兄が殉職した、軽巡洋艦と潜水艦の衝突事故。
これは1934(大正13)年に実際に起こった事故が元の作話です。

長崎県佐世保市沖で行われていた、日本海軍の演習中。
軽巡洋艦龍田と第四十三号潜水艦が衝突。
後者は航行不能に陥り、水深46メートルへと着底。
艦内の者は限られた酸素で救助を待つこととなりますが、その作業は難航。
潜水艦の引き揚げは24日後。
生存者はなく、艦内には多数の遺書と、各々の持ち場で息絶えた45人がいたそうです。
添付写真はその慰霊碑で、事故現場を望む丘に建てられています。

軍人の死は必ずしも戦地で起こるものではなく、こうした演習中、果ては終戦後にも起こっています。
高知県香南市で終戦の翌日に起きた特攻艇震洋の誘爆事故では、111人が落命。
終戦後にも関わらず、です。

時事コム「8月16日の戦没者を慰霊 高知県香南市」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023081800328&g=soc

わたしもまだまだ不勉強ですし、反戦や平和を説いて回ろうという高尚な意識もないのですが、もしわたしが異世界を舞台にした物語を書くとするならば、本を閉じたりスマホを閉じたりしたら切れてしまう世界ではなく、この地球が記憶している歴史と、わたしたちの足の裏とで繋がっている世界を描きたいな……と思った次第です。

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