*私立祇園高校花札倶楽部:京都ではなく広島にある花札伝統校。紅子園初代大会優勝校でもある。コイコイの達人こと三年生の朱雀誠(スザク マコト)部長がいる。全国大会直前の祇園文化祭では、毎年恒例の激励を兼ねた花札大会が行われる。そこで勝ち上がった生徒たちが花札倶楽部から勧誘されることもある。朱雀部長も元々は帰宅部だったが、文化祭の花札大会で勝ちコイの才能を見出された。そして実力で、副部長と部長を決める対(副)部長戦で他の部員や決勝の前部長から勝ち抜いて、現部長の座に就く。因みに出身校は、旧西条町立御条東中学。
*市立扇町高校花札部:今大会唯一の公立優勝校。"浪花の切り札"と言えば、この学校。天性の勝負師*安才恭介(アンザイ キョウスケ)三年生部長が在籍している。すでに当校は来年度の統廃合が決定していることから、最後の在校生である三年生部員たちのみでの勝負の年となる。条件は違えど、櫻崎女子*花札部と同じように敗退したら、そこで扇町高校花札部は解散する。地方大会初戦では、昨年の大阪大会ベスト4*浪速大学付属高校(浪大付属)と激突する。
*都立九段下高校花札研究会:都立花研として、言わずと知れた紅子園常連校。準優勝9回だが、未だ優勝はない。悲願の紅子園初優勝を目指す。地方大会直前に私立藤原女学院高等部から一人の転校生がやって来る。それは、神奈川の名門*藤原女学院花札部の二年生エース*榊原(カシワバラ)たつき。新しい顧問と意見が対立し、花札部を破門されて転校する。無情にもエースを失った藤原女学院花札部は、地方県大会初戦で敗退してしまう。
*私立烏丸女学院高等部花札同好会:前回・前々回の紅子園覇者。冬季トーナメント○○杯(年度内の紅子園に優勝したチームの高校名が冠される)、夏の安土桃山杯、ご当地交流戦うるう杯(4年に一度2月29日に開催される春季大会)を優勝しており、今回の全国秋季大会(紅子園)で前人未到の春夏秋冬制覇(旧暦四冠)に王手を掛けている。地区予選で無名の櫻崎女子と死闘を繰り広げるも、まさかの初戦敗退。出鼻をくじかれた烏丸女学院だったが、敗者復活戦(ルーザー・ブレイク)で意地の地方大会入りを果たす。高校デビュー初戦から、今は亡き実姉の連勝記録に迫る公式戦290連勝中の「負け知らずの無敗女王」こと高等部三年生の札本花蓮(フダモト カレン)部長が在籍。同校出身の実姉*札本実春(ミハル)は同校高等部二年生(飛び級)時、弱冠十四歳にして歴代史上最年少のプロ女流花札士になった。前述のことから、札本姉妹を花札姉妹と呼ぶ人もいる。