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GRIM/REAPER(設定)

*GRIM/REAPER(グリム・リーパー):現世に蔓延る悪鬼の総称。人間界では死神とも呼ばれている。その起源は平安時代に遡る。当時は式神使い所謂、陰陽師が効力を持った御札*式神を用いて悪鬼を祓っていた。だが現代に至っては陰陽師の担い手不足や土地神の高齢化に伴う結界の効力低下。それにより、式神に耐性を持った悪鬼まで現れている。事態を重くみた閻魔大王は重い腰を上げて、天界の神様達を説得。悪鬼に対抗する為の治安機関を新たに創設した。
*彼岸花町旧神祇院町(ひがんばなまちきゅうじんぎいんちょう):通称/幽霊町(ゴーストタウン)。町章は彼岸花*戦後に生き残った陰陽師や国土神祇(じんぎ)院、社の焼失を免れた土地神の結界によって復元構築された反転世界の町。戦前の町を模して造られた為、風景は戦前の町並み。季節問わず町中には彼岸花が咲いている。死者の魂(幽霊)で溢れ反った現世の町を区画整理する為に造られた一種の仮空世界。死の緩衝地帯とも呼ばれる。近年、土地神や陰陽師の衰退により反転世界は綻びつつある。その余波が丑三つ時現象(新月夜に反転世界が現世に飲み込まれる現象)による悪鬼の侵食。
*死人狩り:新月の丑三つ時に現れる彷徨う幽霊を喰う悪鬼。所謂、死神。それを地獄に排除する閻魔王の刺客達。

*駆け込み寺:現代で言う悪鬼退散避難所。幽霊は丑三つ時の新月が過ぎるまで避難待機する。しかし逆転現象では反転世界の幽霊町と現世の何処の町に繋がるか分からない為、避難場所である寺社を見つけなくてはならない。一昔前までは神の領域である神社も避難場所の一つだったが今は廃れてしまった為、一部の社では結界の効力がなくなり悪鬼が容易に出入りしている場所も少なくはない。
*廃社現世侵入通路口:通称/鳥居門、千本鳥居。閻魔大王は前途の悪鬼事案に対処する為、閻魔補佐官と地獄警察の現世侵入出口を廃社の鳥居に指定した。
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*監獄庁:全獄の囚人を束ねる獄中の治安中枢機関。現在の監獄庁長官は言わずもがな閻魔大王様。
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*閻魔補佐官:通称/閻魔伍人衆(ファイブ)。閻魔大王直属の部下、悪鬼退散遣獄使。閻魔第伍補佐官までいる。主な任務は現世での獄警への指揮系統命令。閻魔大王が浄玻璃鏡(ジョウハリノカガミ)で見定めて選んだ亡者。

*閻魔裁廷所:地獄の番人である閻魔大王によって、亡者の生前の行いが浄玻璃鏡で裁かれる場所。それにより、天国行きか地獄行きかが決まる。
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*地獄院閻魔堂:閻魔裁廷所に併設されている閻魔補佐官の貴院宿舎。

*監視庁:特定の囚人を束ねる獄外の治安維持機関。現在の監視庁長官は初代閻魔補佐官だった小野篁(オノノタカムラ)公。
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*地獄警察:通称/獄警*百十の番人。各地獄から選抜された*110人の囚人。地獄警察に選ばれた囚人は見返りとして獄役を毎年半月分免除される。そして獄役番号ではなく獄警番号が特別に割り振られる。監視庁長官との誓約の契機及び閻魔大王の捺印。どちらかの決まりを破ると、獄法百十条違反(契リ反故ノ罪)の罰則として強制的に無間地獄行きが確定する。
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*悪鬼討伐番付:悪鬼を討伐した数の総合ランキング。最終ランキング最高位者が娑婆、即ち閻魔大王の条件付き恩赦で地獄からの天国行きが確定する。ただし前科者である為、天国経由の現世へ生き返りは許されない。なお天国で罪を犯してしまうと、即行で地獄に逆送。針千本地獄が待っている。因みに毎回ランキング最下位者は残念ながら地獄へ出戻りとなる。

*閻魔尺刀(エンマノシャクガタナ):閻魔補佐官及び地獄警察に配布されている悪鬼殺陣(タテ)専用の討伐刀。文字通り、尺が刀に変化(ヘンゲ)する。因みに閻魔補佐官へ刃向かえない効力を持つ。
*えんま裏手散童(サンドウ)帳:通称/裏手帳。閻魔大王の妹である閻魔闇衣(ヤミイ)が幼少期に絵描いた落書き版えんま帳。その絵には"現世"で起こる悪鬼事案が予知されている。閻魔第一補佐官である戒名*送天寺亜裏須(ソウテンジアリス)が裏手帳の管理をしている。
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*獄法(ゴクホウ):地獄おける刑法。獄法零条から獄法百十条まである。

*獄法零(ゼロ)条:懲罰獄議(チョウバツゴクギ)。重大な罪を犯した閻魔大王を弾劾裁判に掛ける法的拘束力を持つ。ただし未だ、かつて使われていない。

*獄法九十九条:殺神(サツジン)罪。未だ、かつて適用されていない獄法であり獄法で唯一、閻魔大王様をも裁きの対象にしている。規定罰則は楽園追放。神様の権限を剥奪し、人間として現世に追放する。他界すると、問答無用で無間地獄行き。

*獄法百条:天地反逆罪(天地反逆ノ罪、神ヘノ冒涜トスル行為。又ハ、現世及ビ地獄二オケル反逆行為)意訳*問答無用で(ry
*獄法百八条:煩悩罪。地獄行きの死人は大概、この罪に引っ掛かる。
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*鎮魂府:天界の安寧を司る天津神で構成された組織府。高天原永園町(たかあまはらながそのちょう)に構える。
*六角院:天界の安寧を司る天津神で構成された神様における司法治安の最高機関。通称*天界の番人。院長は、天照大御神命。元々は地上を統治していた国土神祇院(国津神管轄)が六角院の前身。東日本の管轄は極東統治本部にあり西日本の管轄は京極統治本部にあった。閻魔大王の治安組織創設に伴う治安権限移譲と地上管轄権を閻魔大王に一括譲渡した。
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*式神警察:通称/神警*空人紙(からひとかみ)とも呼ばれ、天界の治安を統治する。六角院法の規定に則った働きをする。
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*六角院法:地上及び天界における神様の法律*通称/全六法。大罪を犯した八百万の神様を断罪する国津罪や天津罪などもある。
*六角院による臨時治安介入:天地協定*及び六角院法七八条で定められた治安出動。この承認には六角堂(六角院*天会議事堂)の採決が必要となる。また地上における有事の際には天地協定による閻魔大王の緊急出動要請*HELPHONE DIEAL☎確認後、前採決不要の六角院長一任採択となる。
*天地協定:旧国土神祇院(現六角院)の治安権限移譲と地上管轄権に伴う天界と地上における司法協定。調印*は六角院長である天照大御神命と監獄庁長官である閻魔大王様。
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*メトロ神話(METROLOGY):最近、地上で噂されている出典元不明の都市伝説。そして、内容を知る者はいない。ただ一つの手掛かりとしては死神教授と呼ばれる人物が登場すると言われている。巷の噂では物語のベースがグリム童話である死神の名付け親と日本神話らしい。
*鬼斬丸盗難事案および稲荷鬼王神社焼殺事件:メトロ神話の序章であり、全ての始まり。捜査関係者からは総称して、新宿迷宮入り(歌舞伎町事件)と呼ばれている。そして歌舞伎町では事件自体がタブー視されている。事件当時、その陰惨さ故に報道規制が敷かれて、半ば都市伝説と化した。警視庁は被害者である少女の父親を真犯人と断定したが、この事件が起こる約9年前に行方不明となっており、失踪者に伴う死亡宣告も行われていた。現在も鬼斬丸盗難事案を含む歌舞伎町事件は未解決であるが、未だマスコミ業界の報道タブーとされている。神保町の噂では廃刊寸前の某マイナー雑誌が約13年前の歌舞伎町事件について追っているという。
*一種の死器:死神の終末(灰)時計。一日49時間のペースで底に落ちる灰。
*三種の魔器:照魔鏡、閻魔尺刀、閻魔義眼玉。

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