十年ほど前のことです。
私の脳に、あるキャラクターが降りてきました。「花の贄」に登場し、「風の廻る街」でも言及された人物、白の魔法使いです。十年間、彼を中心とした物語を夢中になって書き続けました。
私が作家を目指したのは、ただこの物語を世に出したいがためでした。作家にはなれませんでしたが、考えてみれば私は既に目的を果たす力を手に入れています。小説投稿サイトって良いですね。
……というわけで、地底の鱗(刊行中)、風の廻る街、花の贄と世界観を同じくするシリーズ、セプテムベールファンタジーの原点である作品の連載を開始いたします。タイトルは「緑玉の天寵」。
私が電子の海に放流する物語が色々な人に餌を貰って大きく成長すると良いな、と思いつつ……
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892257404