こんばんは千住です。
最近見た映画が面白かったのでご紹介しますね。
いずれも「現実か非現実か」な世界観の映画です。本当にこれは現実? という不安感を楽しみましょう。夢オチもここまでくると華麗で参考になります。
★INCEPTION インセプション
http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/dvd/ 夢に潜入しアイディアを盗むスパイがアイディアの「植え付け」を依頼されるお話です。
映画好きの知人から「とりあえず映画といえばこれ!」と勧められて観たのですが、前評判を裏切りませんでした。ストーリーの易しさと深さ、演出、カタルシス、後味と何もかも素晴らしい作品です。
何より小道具の使い方が巧みでした。主人公はあるトラウマを持っているのですが、そのトラウマを誘導するほんのちょっと――ガラスの割れる音やカーテンのゆらめき――の扱いが唸らせます。貨物列車とトーテムの存在、その意味にも注目してください。
★the Matrix マトリックス
千住の通った小学校では仰け反って銃弾を除ける真似が大流行しました。黒背景に緑文字の映像が印象的な、1999年の映画です。
実はあなたの生きている世界はコンピューターの見せている夢。人間は培養液の中でコンピューターの作った夢を生きている。そんなショッキングな真実を知ってしまった主人公がコンピューターに反旗を翻す話です。
色即是空やキリスト教的信仰心の斬新な解釈に唸るもよし。情報と脳と精神の関係を考えてみるもよし。知識を持てば持つほど様々な角度から楽しめる映画です。
★魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語
http://www.madoka-magica.com/ アニメ「魔法少女まどかマギカ」の劇場版新編です。アニメ全編視聴済を前提に作られています。そのためハードルが高いのですが、視聴者を大切にする非常に良いシナリオでした。
全てを知っている視聴者と魔法少女の一人だけが既視感、違和感、非現実感を共有しています。事実が明るみに出るにつれ崩壊していく周囲の景色が示唆的で恐ろしく、美しかったです。
象徴的なアイテムも多く、秒数以上の情報が詰め込まれています。特に魔女の結界のなか、イヌカレー空間と呼ばれる演出が美しいのでアニメも是非。