どうも、いるか分からない読者の皆さん、こんにちは。Scandiumです。
私の5作目の短編小説となる『アクセプトハート』は、1作目の短編である『心の盲点』以来の恋愛小説となりました。
『心の盲点』はあとがきを見れば分かるのですがあまり上手く書けず……今作はある程度マシになっていれば嬉しいです。
さて、まず今作を書くきっかけでも。
『ファイアパンチ』や『チェンソーマン』で有名な藤本タツキ先生の名作短編漫画、『ルックバック』が2024年6月28日に劇場アニメとなりました。
元々原作漫画を購入していて、当時私は「なんか分からないけど凄い……!」という感想でした。
前々から名作中の名作だと言われていたのですが、劇場アニメが公開されたことによりさらに話題になりまして。
そこでいろんな人が何故『ルックバック』が名作かについて語り、私が言語化できなかった『ルックバック』の凄さを再認識しました。
そこで私にも火がついてしまい、『アクセプトハート』に着手した、というわけです。
主人公が絵を描いている所や所々の言い回しは、完全に『ルックバック』や藤本タツキ先生に影響されていますね。
内容については、頭に浮かんだ要素を箇条書きにしていって、固まったら書き出すという形でした。最初期の箇条書きプロットを、このあとがきの最後にのせておきます。プロットにあるのは序盤だけですが、個人的にはそっちのストーリーも好みです。
主人公が変わった性癖で、それを視点に男性キャラと関わっていって……という輪郭が定まった時ぐらいに『愛は心を受け止めて成り立つ』というキャッチコピーを使おうと思いつき、そこからは流れるようにストーリーが組まれていきました。
結末はキャッチコピーが決まった段階で定まったのですが、承と転は何も考えずに書きましたね。なんか、「こう進むならこうなるのがいいかな?」的な感じで突き進んでいくとああなったって感じです。結果考えていた結に行き着いたし結果オーライ。
2人が肉体関係持つのはぼんやり考えていたんですが、結果2人の心に変化を与えてストーリーを動かしたので割と上手く使えたんじゃないかなと思います。やっぱ性干渉って人格形成への影響大きいし若いうちはやめといたほうがいいですね。
終盤の会話だけの過去回想とスケッチブック見る所は完全に『ルックバック』。実際原作漫画読みながら思いつきましたし。
いやー、書き終わってみると結構満足感がありますね。少なくとも『心の盲点』よりは上手く書けた気がします。
さて、流れるようにストーリーを作ったせいで書く事があまり無いので、あとがきはここらで締めましょう。
では、また次回があれば。
名前の由来
一心正奈:「心を受け止める」の心の方から一心、過ちを“正”すので正奈。
受村恵:「心を受け止める」の受け止めるの方から受村。正奈に出会えて恵まれているので恵。
最初期プロット
・不登校の女子がいた
・中学
・2年の春頃?に学校に来る
・珍し〜って視線を感じる
・けど友達いないから孤立
・絵を描き始める
・周りにいた女が寄ってくる
・絵上手いって褒める
・しばらくじっと見てる
・他の人達(男)も集まってくる
・褒める
・2、3日そのまま
・スケッチブックの後ろの方を見られる
・裸の男女とか百合とか薔薇とかエッチなの描いてある
・ドン引きされて馬鹿にされる
・ちょっとずつ絵を見る人が減っていく
・ちゃうど誰も見なくなったタイミングで1人の男子が見にくる
・咄嗟にスケッチブック隠しちゃう
・男子が離れてく
・別の日、絵を描き始めるとまたあの男子が見にくる
・また隠す
・を何回か繰り返す
・でも途中で承認欲求が出てきて絵を見せる
・男子は何も言わずにただ絵描きを見てる
・男子は最初机の隣に立って見てるのが、かがみこむようになり、前の人の椅子に座るようになり、隣で立っているようになり、隣に座るようになっていく
・ある日女子はスケッチブックを忘れる
・絵を描けないので男子は今日は近くに来ないのかと落胆する
・男子は絵を見るためという大義名分が無くなり女子に近づきにくかった
・けど男子は自分の空きノートを女子に渡し、「これ使いな」的なことを言う
・女も「ありがとう」と返し、2人はここで初めて会話をする
・一心正奈(いっしんせいな)
過去の過ちを“正”す
・受村恵(うけむらめぐみ)
正奈に出会えて恵まれてるから