>>鮫が怒りをそのまま体に乗せて、男を食いちぎらんとする。男は鞭を振るい、伸びた鞭はピンと張り詰めた。伸びた鞭ごと鮫の顎あぎとは男の上半身を捉えたが、脳天を突き抜け、鞭は屹立していた。
>ここのバトル描写は、情報の出し方の順番が不自然。
漫画のコマ割りで考えればわかると思います。
私ならこう書くというコマ割りの順番は、
鮫が怒りにまかせて襲いかかる>鮫の顎が大きく開き、男の上半身を呑み込む>無数の牙が男を切断する寸前、男が鞭を使う>鞭が張りつめ、変化する>鮫の後頭部から鞭の先端が飛び出す>鮫の動きが止まり、絶命する
>「鮫に呑まれる」を限界ギリギリまで引っ張り、危機を演出した上で逆転に持ち込む方が躍動感が出ます。
これねえ。ここらへん本当は盛り上げなきゃいけないとこなのに、自分でもよくわからないまま流して書いちゃった、というのが……色々突っ込まれるだろうな、とは思ってました(汗。
>それともう一つ。
「鞭が剣のように使える」はよくある要素なのでそこは否定しませんが、「そんな使い方がある」と読者が納得できる伏線は、事前のバトルで提示しておくべきです。これは同時に前述した「何故鞭で鮫を倒せるのか」のアンサーにもなるはずです。
>>飲み込まれていない左腕で口を押し開くようにして。
>ここは一見してわかりづらいです。
食いちぎられた左腕が飲み込まれず口の中に残っていて、その腕で口を開けたのかな?と思いました。「新たに生えた左腕」とかの方が明快かと。
ラジャ! ここはもういっそ開き直って傍点で……!(新たに生えた、とかはやりたくないらしい)
>>それは父親から受け継いだ、異形の力。
>バトル的にはこの異形の力を使って勝利してこそ燃えるし意味があるという気がします。鞭の技は何のバックボーンもなく、テーマ足り得ないので。武器は、そのキャラの背骨なので、ここはこだわりがあってもよかった気がします。
∑(゚Д゚)
武器は……そのキャラの背骨……!
た、確かに! 秋せつらは糸だし、ルークはライトセーバーだし、バオーはリスキーニハーデンセイバーだ!!
嗚呼、バトルだなんて言わなかったほうが良かった校歌第一番……orz
ムチは、単に悪魔城ドラキュラのイメージだったんだ……俺はダメだ……!
>>いまは鞭を持たない右手に懐から出した銃を構えて、
>あれ、銃のある世界観だったんですね。
でもここは正直余計と言うか。鞭より銃の方が強いのかよ?ってなるのでマイナス感。せめて止めはボウガンにすべきかと。
いや、ここは介錯的な感じで。ボウガンは特殊的な雰囲気を手入れの時チョイだしましたけど、ムチとかボウガンが特殊な、というイメージまったく作者が持っとりませんでしたw
>>道具として使ってしまったが、そうしなければ勝てない相手だった。
>バトル内容的にはそう思えないのが残念。
ボスの強さをもっともっと演出すべきでした。
まったくだ! 作者には反省を要求する!
>ここら辺もまったく理解できないところです。
そんなヒューマニズム溢れる鮫が、なんでその妻の息子は余裕で食い殺せるんですかね?
いや、ここはヒューマニズムではないのです。情ではなく、執着。それから卵生なので一個体への情は鮫には——って、え。
J卵から生まれたの……?
そして鮫は確か数体しか産まなかったような朧な記憶が……。
いや、まあ、しかしここは鮫観の違いというか、私はこれでいい、いやむしろこれがいいと思って書きましたw
>主人公にしても、ボス鮫を倒す動機が謎のままです。
こんだけ話の通じる相手なら、遺骨返してグッバイすればよかったんじゃ。別に世界を鮫から取り戻すために戦ってたんじゃないですよね?
これに関しては……そ、そうだよね。なんか対ヒトはわからんけども、通じそうな……なんでしょう? エディプスコンプレックス?<おいおい
>>男も朗らかに笑い、食べ、飲んだ。
>朗らかなのは、ちょっと意外。
寡黙なキャラかと思ってたので。
リアルにDにするつもりはなかったんで、親父滅ぼすべし! なストイックさが溶けたということで。大体、子種せがまれたとき、Dならあんな態度にならないはずw
>ストーリーはまあ、菊地秀行というか吸血鬼ハンターDのパロディ、オマージュの範囲なので、事細かな注文はつけません。鮫と人間のハーフでシャーピール!くらい振り切ってもよかったくらいでw
いやDはダンピールでしたが、おそらく元々はドラキュラのDだと思うんですよね。そう思わせてダンピールだってのが確か一巻のアレだったはず。
ヴァンパイアの中でもドラキュラは特別で、だからアーカードとかになるわけですし。
という意味で、鮫でハンター物なら、もうこれはJしかないであろう、と。S(シャーク)でもM(メガロドン)でもダメなわけです。
>ただ、スロさん独自の味付けが、かえって物語の理解を阻害し、最後まですっきりしなかったのはあります。具体的には父親のヒューマニズム要素とか。
うう、何も言い返せない……
ただ、
>Dもそうですが、あれは主人公の寡黙さと貫禄で理屈を振り切ってる部分が特徴で、そこの貫禄が今作だと足りてない。
本気でパスティーシュやろうとするなら、おそらく何年——ちゃうな何十年かぶりにDを4〜5冊は読んだと思います。まあ、そこまでやらないまでも最初の一冊ぐらいは。
そのつもりはなく、私がやるなら、でやってるので。
とはいえ、
>敵が外道で勧善懲悪路線なら描写不要ですが、冷徹でもない主人公と人間臭い鮫の闘いなので、読者的に引っ掛かるのでは、と。
ですよねえ(揉み手。二度目
>最後の女との絡みは追加し過ぎだと思います。
女との絡みは中盤の子種要求くらいの方がバランスがいいかと。
というか、その分をバトルに注いでもらいたいですw
バトルやれるほどの力ないから女と絡んだんでしょーが! まだ食べてるでしょうが!
・主人公の強さの裏付けがない
鮫ハーフだからと最後にわかりますが、それが戦いで生かされてる描写がない。
ごもっとも😅
・鮫ならではの強さの描写がない。
ロレンチーニ瓶とか、鮫設定はもっと使えそう。
これねえ、テイルアタックすら思い浮かばなかったあたりで自分の鮫愛の薄さに……いや、これでも鮫映画は見てないまでも、メガロドン系の洋物小説いくつか読んでるんだけどなあ……😭
>飛翔鮫の息子なら空飛べてもいいわけで。前述しましたが鮫素材の鞭とか。とにかくこの主人公ならではの能力やバトルを渇望します。
これもしトチ狂って続篇とか書こうと思ったら頑張ります!!
>・描写が平坦
まあ菊地バトルもやや平坦ですが、大コマ演出がとかく上手いのが特徴です。今作だと「食いちぎられている」とかは上手いとこです。が、それ以外の部分で躍動感に乏しく、盛り上がりに欠けます。理屈で読者を納得させつつ、理屈抜きで燃えさせるのがよいバトルのコツだと思います。
サー、イエス、サー!!
>・バトル上の伏線がない
最後の脳ブチ抜きは、まあわりとよくあるパターンなんですが、演出と伏線がちゃんと置かれていればもっと映えると思いました。そのためにも前段でしっかりと主人公を紹介するようなバトルが欲しいところ。冒頭を軽くするなら、中盤でもう一バトル入れてもいいくらい。
イエス、マム、イエス!!
>そういえば手袋の伏線はなんだったんでしょう? てっきり掌に顔があるのかと思いましたがw
人面瘡はないですw 単に鮫肌なだけです、てか人と違うのを隠してるだけです。
>・全体的に
前段で超人的個性的なバトルを見せ、後半で出自が判明することでそれを納得させた上で、その能力の延長線上で強敵であるボス鮫を倒す。この流れが理想的だと思われます。武器、技、能力、性格、個性の全てをそこに向けて調整しておくのが、バトル書きのコツです。
イエス、マイロード!
>──とまあ長々と書いてきましたが、菊地フォロワー的な小説は滅多に見かけないので、そういう意味では楽しめました。鮫と言う材料や世界観は好きです。ボス鮫の設定は何とかしてほしい。
次にアクション書く機会あったら、活かさせてもらいます!
>バトルについては、私がマニアすぎるだけなので、まあ話半分くらいで。私が書いたらこの五倍の文量をバトルに費やすと思いますしw
神風はよw
>B級作品の追求、という意味では成功してますが、完成度重視の私的には物足りない。そういう意味で星2です。
これ、例の秩序型、混沌型って話ですなw
ディテールだなんだ細かいこといいだしたらアレですが、いつもの私のよくわからん代物より完成度高いと思うんだけどなあー。ダメかー……!
あ、そうそう。サメハンターの話とは関係ないんですが、『春をひさぐ』、あれ梶野さんのツッコミなかったら、ボロボロすぎてみんなからスルーされてたかもしれません!
本当に感謝です!
そして自分のいいかげんさにドロップキックです、エビバデゴー!