度々私の作品には「妖術の効果範囲を狭める代わりに効果を底上げする」「結界から出られるが入れない」のような足し引きの描写があったと思います。
これも呪術廻戦やその他バトル漫画で見られる「足し引きの法則(勝手に命名)」の影響で、「効果のいいとこ取りはいいバトルを成り立たせない」という理屈に従って行なっているわけですが、私の作品においてはケルト魔術で言うところの禁忌、という言葉を借り、それをマイルドにして誓約、としました。
例えば大英雄クー・フーリンが決して犬の肉を喰わないというゲッシュを立てたように、常闇妖怪は己自身をその宇宙の神と見立て己に誓約を立て、それを保護にした際のなんらかのペナルティと引き換えに妖術効果を引き上げるわけですね。
発動条件をガンガン狭めていくことでピーキーながらも破壊力抜群の術にするのか、効果範囲と引き換えに威力や速度を捨てるのか、あるいはなんらかの制限を立てることで対象条件を拡張するのか、とか。
こういう設定を考えながら執筆している時か、ヒューマンドラマ書いてる時が一番楽しいです、ぶっちゃけ。