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2023年12月21日 「仮題」執筆開始(第一回)

 Rです。年の瀬が押し迫り寒くなってきました。今日が永遠に終わらなければいい、と思い続けて十幾度かの年末になります。生きているのが益々厭になります。不甲斐ない限りです。

 さて、この度実らない創作は時間を食い潰すだけ無価値のごみであり、こうしたWeb小説を益体もなく更新している自分こそ名前のない廃棄物なのだと卑下しております。こんな事を書いている時点で、私は適任ではないのかもしれません。作品が認められないことを、無能な自分の所為だと素直に認められず、他人の見る目がないとどこかで思っている節があったのですから。それもずっと過去の話です。

 しかし、ビジネスにおいても人間関係においても、内の事情にばかり固執していたのでは外、いわゆる世間体に盲目な非常識な人間になってしまいます。インターネットで自作小説が他者に読まれないのは、知名度が足りないのもそうですが、端的に述べるなら「つまらない」の一言に尽きます。文体も、構成も、物語も、すべてがおもしろくない。まず、大前提として才能が感じられないのです。


 持っていないものをがむしゃらな努力で賄おうとすることもできます。それには莫大な時間を費やすことになります。才能のある人間で5年掛かる事があるなら、才能のない人間では確実にそれ以上かかります。10年? 15年? 20年? ……30年? その頃に外を見渡すと、もう自作を売り出す余地なんてなくなっています。小説は草案を練り、初稿を書き上げ、推敲を繰り返して一作が完成する。そんな大仕事を残りの人生、あと何作書けるのでしょうか。

 だから、小説を真に生業として生きていける人間は極端に数少ないのです。徒に執筆を趣味として、こうしたサイトに投稿していても、本物と呼ばれるものは現れない。そうした作品を書く方々はそもそも、血の滲むような想いで仕上げた玉稿を野に放つ愚は行わないのです。お手軽に承認欲求が収束される、こういう体のいいコミュニティにはうんざりしていました。ですから、私の紡ぐ一言一句にも然して意味はありません。


 内側の事情としては消極的で身も蓋もない極論が占めますが、外側の受けがどうかまでは量れません。読者におもしろさが認められた作品が商業化されているのもまた事実です。

 私は自作をおもしろいとは思いません。おもしろくしようと努力しているともあえて言いません。それを判断するのは内ではなく外の人たちの役割ですから。ただ結果だけが真実を知っています。才能があるかないかは、掛かった時間ではっきり解ります。やる前から自分で決めつけるものではありません。

 現在書いているこの「仮題」がどうなるのか、もうすでに結果は見えていますが、ひとまずは時間を食い潰してでも書いてみようと考えています。才能がなければ、結果が教えてくれます。結果が出なければ、終わりにするだけです。



「仮題(1)」の執筆予定表
2023年12月21日公開~
・1日3頁(1頁800字以上)更新を必須とする。
・物語は序章を除き、一話完結(3頁で一話)の構成。

2024年1月21日締め切り
1000pv未満であれば終了。
1000pvに達していたら継続。

2024年2月21日締め切り
2000pv未満であれば終了。

終了後の次回作になにをいつ書くかは未定。

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