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『希望』の聖女の『未来予知』に関する考察

どうも、R2D2です。
最近興が乗って、毎日『ゴブリンです。〜』を更新していますが、その中で未来予知の能力が現れました。
書いてみてわかりましたがこの扱いがかなり難しい。
作者なりにその能力について解説したいと思います。


《随意と不随意》
拙作のキャラクター『希望』の聖女が用いた未来予知は、自身が未来に辿る光景が見える、というものです。
まず、本来の世界をAとします。
そして何も知らない聖女はこのままだとAの世界を辿る事になります。

ここで聖女が未来を予知してAの世界の記憶を手に入れます。

この時点で彼女の意思に関わらず、AからA’へと世界は移ります。
ここが重要な点です。『サイコロで6を出すと予知した人間は果たして絶対に6を出せるのか』。
私はNoだと考えています。6を出せるという思考が混じった事によるノイズが指先に影響し、6以外の目が出るのだと思っています。

私はこれを【不随意的な未来予知】と定義します。
逆に【随意的な未来予知】は予知前の世界Aを辿る事ができる物と定義できます。



《聖女の未来予知》
大まかに未来予知について語ったところで、聖女の未来予知に戻ります。
彼女の未来予知は不随意の未来予知だと分類できます。
つまり彼女は多くの予知を繰り返して最善の未来を見たとしてもそこに到達できるとは限らないのです。なぜならば予知をした事で彼女は異なる世界へと移ってしまったのだから。
しかも彼女の予知に関しては一回行うごとに疲労が存在します。その点でも絶対的に随意の未来予知にはなり得ない事がわかりますよね。

結論、彼女の未来予知は厳密には本当の未来を知る事ができないという訳なのです。それゆえに彼女は未来に希望を持ってしまう。
『希望』の聖女とはそういうキャラクターです。

2件のコメント

  • めっちゃ皮肉な称号ですね。
  • 儚くて最高。こういう作者様の制作秘話とか読んでると自分も書いてみたくなるなぁ。
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