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エンスト第5章の意気込み――もう一度総花の群像劇を

「エンジェル・ストライクに気をつけろ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895934057

 第4章は敵役に環境とか自然といったものを据えたので、とにかく人間同士が争わないように気を遣って書いていました。いや、いがみ合ってる2人が出てくるじゃないかと読んだ方は思うかもですが、しっかり状況が終わったあとなのですよね、それ。むしろそのシーンで、ああ、そういえばここまで誰も争ってなかったな、と思ってもらえれば、です。
 要は人間VS自然でやってるのに人間同士で内輪揉めしてると僕は興醒めしちゃうのです。いや、全力で最善を尽くして、それでも敵わないかもしれない相手だからハラハラするんじゃん、って。そういう映画とか小説ってありません?
 あれ、この話前にもしました?

 そういう思いをぶつけた章だったわけですが、で、じゃあすごく面白いの? というとうーんなところですよね。
 投稿も物語も割とスローペースで、どこが盛り上がりなの、みたいなところはあると思います。
 たぶん1人の語り手にフォーカスしてるとこにも半分くらい原因があるんじゃないでしょうか。
 3章も割とスローでしたよね。
 もう半分は物語よりも世界を描こうとしたところにあるかなと。
 SFなりファンタジーなり、異世界を描くには必要なフェーズだと思います。でもタイミングを間違えると面白くない。面白くないかな、どうだろう、うーん。

 ともあれ作者的にもそろそろ物語が欲しくなってきたわけです。
 で、1章のツカミは割と気に入ってますので、1章の展開の速さを見習った章にしたいなというのが第5章です。
 ちなみに総花(そうばな)というのはたぶん博物館用語で、全部目玉だよ、見逃していいところがないよ、って意味です。
 物語のはじまりって書きやすいんです。世界もキャラも何の制約もなく自由に動いてくれますから。それに、作者も、もちろん読者も、何も知らないところから全ての展開と設定を楽しむことができる。
 そういう意味ではある程度「過去」が形成されて、プロットの補助線が伸びている状態の途中からまっさらな1章と同じツカミを求めるのって難しいと思います。
 あまりそれを求めると1章の繰り返しのような何かか、あるいは読者が求めている「続き」と全然違うものが出来上がってしまう。それもよくない。
 なのでその塩梅を上手く煮詰めていくのが5章の課題になりそうです。まあ、実際書いてる時の自分はそんな難しいこと考えてられないかもですが、意気込みです。
 できるだけ展開を速くする。大立ち回りにする。ケレン味のあるシーンも適度に入れ込む。設定に傾注しない。そして複数人の視点から複数の状況を描き出す。
 がんばれ自分。
 推敲なしで書き散らかしてますが、悪しからず(^_-)-☆

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