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人間差別と天使差別の差別化

自分用あるいは「エンジェル・ストライクに気をつけろ」を追いかけてる方向けのノートです。
〈ナンセンス・リムーヴァル〉を見直してて、エヴァレットがサフォンにエトルキアの天使差別について説明するシーンがあるんですけど、こういう上下関係を強制するタイプの差別はむしろサンバレノ的で、より高位の天使が低位の天使や人間を見下す価値観に近いのかなと。
 差別の源には怨恨と卑下の2通りがあると思うのですが、エトルキアは前者、サンバレノは後者ですね。

 で、書き直して取り除いた部分を下の方につけておきます。
 後で使いそうな気もするので。なので自分用です。



―――――


「差別っていうのは、天使が嫌いってことなんでしょうか」
「それは少し違う。サフォン、君は学校に通っているね」
「はい」
「上の学年があって、下の学年がある。上の学年の生徒は下の学年の生徒を思いやらなければいけない。下の学年の生徒は上の学年の生徒の言うことを聞かなければいけない。そういうふうに教えられるだろう」
「はい」
「もし上の学年の生徒が下の学年の生徒を思いやらなくて、下の学年の生徒が上の学年の生徒の言うことを聞かなかったら、ケンカになる。もし1年経っても学年が変わらなくて、永遠に同じ学年のままだったら、ケンカも終わらない」
「はい」
「エトルキアの状況はそれに近い、と思うよ。人間は自分たちのことを上の学年だと思っていて、でも天使たちは早く上の学年に上がりたくて、人間たちの言いつけを理不尽なものだと思っているんだ。もちろん本当は学年の違いなんてありはしない。ルフトの偉い人たちはそれをわかっているから人間にも天使にも差別がないように頑張ってきたんだ」

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