• 詩・童話・その他
  • 現代ドラマ

8/26 『カクヨム作品の感想文』を更新しました。

(8~9月は応援コメント等、反応が遅くなります。すみませんが気長にお待ちいただけると幸いです💦)

 皆さん、こんにちは。
『カクヨム作品の感想文』を更新しましたので、お知らせいたします。私の感想文は読んでも読まなくてもどっちでもいいですが、紹介した作品が少しでも多くの方の目に入るように、こちらでも情報発信しています✧.。.:*

〇作品 『ジャクリーンの腕』
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887761459
 
〇作者 悠井すみれさん

〇この作品を一言で表すと〇
「精密義肢師」という仕事をしているクリフが、義手のピアニスト、ジャクリーンに会うお話。

〇作品概要〇
 皆さんは、SFの作品はお好きですか?

 もしかすると、「SFは難しくて読めない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品では義肢(義手・義足)とピアニストのことがなんとなーく分かっていれば読めます。

 専門用語も少しありますが、その辺りは前後の文脈から何を言っているのか推察できるようになっていますし、文章も堅苦しくなくするすると読めるので、SFが苦手という方も、冒頭だけでもいいので読んでみてほしいなと思います。

 さて。
『カクヨム作品の感想文』では主人公のクリフに視点を置いた感想を書いたので、こっちではジャクリーンの視点で書こうと思います。

 ジャクリーン・シャーウッドは、天才ピアニストでした。
「でした」と過去形なのは、彼女が事故で右腕に怪我をしてしまい、ピアニストとして重要な指を失ってしまったからです。
 しかし、彼女は復帰します。主人公のクリフは「精密義肢師」で、その師匠がフィリップという人物でした。フィリップは、ジャクリーンに再びピアノを弾くための腕を作ったのです。

 再び舞台に戻ったジャクリーン。称賛される一方で、「機械の演奏に価値がない」とする厳しい意見や、「見事な演奏をする義手がすごい」という評価がありました。確かに彼女の演奏を再現できる義手はすばらしいです。しかし優れた演奏をするための努力をしたのはジャクリーンのはず。それを認められなくなってしまったのです。

 これを読んでいて、パラリンピックの走り幅跳びのマルクス・レーム選手のことを思い出しました。

 彼は義足で走り幅跳びに出場している選手なのですが、オリンピックでメダル争いができるくらいの実力の持ち主です。
 そのため健常者の大会に出場したこともありました。

 しかし「義足が有利かもしれない」という議論に発展してしまい、(健常者の)大会で好成績を残しても、なかったことにされるということもありました。

 この内容は、2016年の記事を元に当時の私の記憶を頼りに書いているので、現在はもう少しいい方向に進展していると期待しているのですが、この問題は様々な技術が発展していくなかで、長く議論され続ける問題のように思います。

 ジャクリーンもそういう議論の渦中に、思いがけず入ってしまった人です。
 しかし、最後まで読んでいくと「ええ⁉ そうだったの⁉」と思うような意外な展開が待っています。

 SF作品は近未来にありそうな問題を取り上げることも多いので、この先の未来に起こるかもしれない議論について考えられるのも、読み手にはよい刺激になるのではないかと思います。

 かなり長くなってしまい、すみません。
 気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。



 私の詳しい感想は『カクヨム作品の感想文』の第14話に掲載しています。(近況ノートと内容が違います)
 お読みになる場合は、下記URLからどうぞ。
「第14話 『ジャクリーンの腕』 悠井すみれさん」
https://kakuyomu.jp/works/16817330658568551380/episodes/16817330661434571862

1件のコメント

  • 「いいね」してくださった皆さん、ありがとうございます.。゚+.(*''*)゚+.゚
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する