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映画(フィリップ)

3本の映画を観た、フィリップ、あんのこと、ありふれた教室だ。
フィリップは1941〜43年のドイツのお話。ポーランドのユダヤ人の主人公は六芒星の腕章をつけながら暮らしていた。ある日、彼女との舞台に立っている際に、ドイツ人の強襲により彼女と家族を全て殺されてしまった。

彼はフランス人と偽り、ドイツ国内に侵入し、ホテルの給仕係として働きながら、ドイツの女性を自分の娼婦に落とすことで、恨みを晴らすという暮らしを続けていた。殺し返すというような明確な復讐でないことがポイント。

その最中、支配者階級の女性と出会い、恋が始まってしまう。彼の言動は次第に狂い始め、復讐から彼女と共に生きる事を選ぼうとする。砂の惑星でもあった使命か、彼女かの構図だ。最近はこの構図が増えている気がする。(昔多かったのは世界か、彼女かですね。君の名はでみんな知ってるかな?)

この前にも使命に揺れる場面は多い、だが親友を殺されることによって、彼は完全に使命に目覚める。使命に目覚めた彼は彼女を捨て、復讐を行う。そしてラストシーン、意味ありげな前線行きの道と、フランス行きの列車。そこで彼らはドイツ兵によって振り分けられる。彼がフランスに行き、何をするのか。きっともうわかるだろう。ドイツ人の彼女と目指したフランスでの穏やかな暮らしはない。彼は前線へ向かうのだ。単純でありながらいい映画であったと思う。

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