「男の中の男が使わないのはつらい、寂しい、ひどいの3つよ。自己憐憫の強い人達が口にする言葉。”つらい”の代わりに"困難"を、"寂しい"の代わりに、"悲しい"を、"ひどい"の代わりには沈黙を。オトナの男として、そうして欲しい。」
そう言った。ずっと刺さっている"自己憐憫の強い人達が口にする言葉"。
「自分に、つらいということはありません。ただ、何が困難だったかといえば…」
そういった自衛隊の顔を今ではもう忘れてしまった。
彼らには何が見えていたのだろうか?
きっと「何が一番辛かったですか?」と今の僕が聞かれたら
「そうですね、それは…」などと安易に答えてしまうのだろうと思う。
辛いって、主観なんですきっと、辛そうに見えるのは、その人の表情で、これも主観です。イチローは由美子さんに野球が上手くいかないと隠すこともなく苦しそうな表情を見せていたそうです。でも、矢沢さんとの対談でも、彼はつらいとも寂しいとも一度も口にしませんでした。ただ、困難な道。苦しい道というふうに言います。
彼らには何が見えているんでしょうか?