• に登録
  • 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

たぶん、執筆の役には立たない、トイレに閉じ込められた話

【執筆中?のつぶやき】

「体育館倉庫に閉じ込められる」
「エレベーターに閉じ込められる」

「閉じ込められる」は、小説や漫画で、人気のシチュエーションの一つかもしれません。

【日常の空間が、非日常になっていく】というところに、魅力があるのかもしれません。


……で。
リアルに、閉じ込められました。

自宅のトイレに。


用事を済ませたあと、鍵を開けてトイレから出ようとしたら……

ドアが開かない!!!

え? 待って、今、鍵を開けたよね? あれ? それは勘違い? 実はちゃんと、ひねってなかった?
(我が家のトイレの鍵は、横にカチッとして鍵をかけて、縦にカチッとして鍵を開けるタイプです)

慌てて確認しても、ちゃんと鍵は開いている状態です。

は……?
何が起きた? どうしてドアが開かない?

状況からいって、「鍵が壊れた」以外、思い当たりません。

ゾッと、血の気が引きます。
スッと、背中を汗が流れます。

それは、冷や汗ではなく、普通の汗。
汗がダラダラダラダラ……。

……だって、真夏の自宅のトイレですから、冷房なんてついていません。
暑いです。暑いです。暑いです……。

ちょ、ちょっと、待って!
私、熱中症になって、トイレで死ぬの!?
やだ! それは、やだ! ぜったいに、いやだぁぁぁぁ……!

私は、思い切り、取っ手をひねりました。

がッ、がッ、がッ、がッ、がッ、がッ、がッ……。

そして、無理やり脱出しました。
めでたし、めでたし。


修理を頼んだ建具屋さんによると、やはり「経年劣化による、鍵の故障」でした。
鍵の部分を新品に付け替えて、修理完了。

私「あのぅ……。また、閉じ込められたら、どうすればいいんでしょうか?」
建具屋さん「新品にしたから十年は大丈夫だけど、どうやっても、中からは出られないねぇ」
私「ぉぉ……」
建具屋さん「でも、外にもう一人いれば、簡単に開くよ」

そういって、建具屋さんは、細い板のようなものを、鍵のあるあたりの「壁とドアの隙間」に、スッと入れます。
そして、奥から手前に引くと……スッとドアが……。

私「!?」
建具屋さん「鍵がかかっていても、いなくても、『出っ張り』を引っ込めることができれば、簡単に開くよ。定規とか、薄いものならなんでも使えるから。ただ『内鍵』なんで、壁とドアの造りの問題で、中から薄いものを差し込めないから、中からは開かないんだ」
私「おおお……」

月ノ瀬は スキル「鍵開け」を覚えた!
 レベルが1 上がった!

家族に「いざというときの鍵の開け方」を周知徹底しました。
また閉じ込められたら、たまらないので。

そしたら、私が「鍵をかけて、トイレの使用中」に、家族が予行演習をしてくれました。
…………………………。

このスキルは悪用してはいけません。
あくまでも、人命救助のために使ってください。

まとめ
【日常の空間が、非日常になっていく】は、読者にとっては面白いですが、当事者にとっては、たまったものではありません。

※長い雑談に、お付き合いくださり、ありがとうございました!



【更新予定】

 二階の作業場を訪れると、ご機嫌なユイランが現れた。

「それじゃあ、ここにある服を順に試してね」
「……俺が……着るのか?」
「当然でしょう?」

 もう、どうにでもなれ。

 そして、ルイフォンは心を無にした……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第三章 金殿玉楼の閣で

  1.飄風の招来-4
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16818093075131723436
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)


 明日、金曜日 20:20 投稿します。


※第三部 第三章は、
 2024年7月5日 ~ 2024年9月6日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)











「ルイリン、準備中」

「着用者にとって自然体のまま、可愛く」着飾らせることに至上の喜びを見出すユイランが、思う存分、楽しむエピソードでした。

話の内容的には、ほとんど進んでいません……。
…………が、ルイフォンの内面を書いておきたかったんです。

うまく書けたか自信はありませんが、彼の心情は本文の通り。
自分たちも大切だし、周りの人たちのことも大切。ルイフォンはそんな奴です。

この第三章は、話の盛り上がり的には、おとなしめ。
ルイフォンの心情が多く語られる章かな? ――と思います。



【次回予告】

『ルイリン』へと、華麗なる変身を遂げたルイフォン。
 ヤンイェンに会うため、いざ、王宮へ――!

 対面は叶ったものの、女王はヤンイェンに頼りっきり。
 頼りない女王を置いてヤンイェンと別室に移るのは、どう考えても難しく……。

 女王……、使えねぇ……!


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第三章 金殿玉楼の閣で

  2.高楼の雲上人たち-1


 よろしくお願いいたします。

8件のコメント

  • 危なかったですね。ご無事でなによりです。この猛暑だと、トイレの暑さは洒落になりませんからね。こういうトラブルって、自分にしか味わえない凄まじい焦燥感を味わえますよね。

    トイレの鍵というのは、たとえば玄関の鍵のように防犯性を高めておく必要はないし、緊急事態が起こりえる場所なので、抜け道が意図的に用意されているのだと聞いたことがあります。
    だから、外からでも解錠できるようになっているんだとか。我が古き実家のトイレも、定規やハンガーで解錠できましたな、そういえば。

    私は用を足している最中に大きめの地震が来たとき、
    「このまま死んだら、丸出しで発見されるのか!? いやじゃあ!」
    と違う恐怖におののいた経験があります 笑。
  • 身近にある恐怖体験ですねー。夏だとガチで密室殺人?ができそう。何にせよ壊してでも脱出出来て本当によかったです。

    私は独り者なので、真面目に他人事じゃありません。せめてスマホを持ってトイレするようにしたいところです……
  • 式見さん
    コメントありがとうございます。

    はい。本当に無事で良かったと思います。
    貴重な体験でしたが、あんな体験は二度としたくありません。
    恐怖体験というほど、長時間、閉じ込められていたわけではないのですが、修理が終わるまで、「怖いから、トイレに行けない!」と、子どものようなことを言っておりました。
    (とはいえ、本当に行かないわけにもいかないので、ドアを薄く開けっ放しで使用……)

    〉玄関の鍵のように防犯性を高めておく必要はないし、緊急事態が起こりえる場所なので、抜け道が意図的に用意されている
    なるほど、そういうわけなんですか。
    ……でも、だったら、中からでも脱出できる造りにしてほしいなぁ……。

    トイレで地震も怖いですね。そのお気持ち、身を持って経験しただけに、深く、深く、同意いたします。
    お互い、無事で良かったです。本当に。
  • 梶野さん
    コメントありがとうございます。

    ガチ密室殺人……。本当に可能かもしれません。
    あ。壊してないです! そんな破壊力はないです! まだ、かろうじて、鍵が動く状態(?)だったぽくて、内部でユラユラガタガタと、なんとか動いてくれたようです。

    家族は「トイレだから用は足せるし、水だけなら補給はあるから、籠城場所としては設備が整っているかも?」などと、呑気なことを言ってくれましたが、……暑いってば!
    (水の補給も、手洗いする部分は、上水道のはずだけど……でも……いや、極限状態になれば飲むか……)

    一人暮らしの場合はどうするか、家族がいても外出中の場合はどうするか。
    私も考えました。だって、この先、何が起こるかわからないですから!
    そして、私も「スマホを持って、トイレに入る」と思いました。
    ……でも、家族は「ドアを閉めなきゃいいじゃん。他に誰もいないんだし」と。
    ………………。
  • こんばんは~(*´▽`*)

    ひぇぇぇ……っ! お手洗いに閉じ込められるなんて恐ろしすぎます……っ!:;(∩´﹏`∩);:

    特に夏場は熱中症が怖いですからね……(><)
    トイレによくスマホを持ち込む私は、ある意味で予防になっていたんですね……(;´∀`)
  • トイレ……何かと事件が起きますね💦 今年の3月にトイレで気を失った自分のエピソードを思い出しました。(とにかく無防備な状態のスペースなので、できれば事件が起きてほしくない!)

    暑い最中、無事に脱出できて良かったです。今の季節、冗談抜きで危ないですからね。


    >そしたら、私が「鍵をかけて、トイレの使用中」に、家族が予行演習をしてくれました。
    ……なんか、めっちゃ分かります! 主婦に人権ないんですよ! みんな「あ、ごめ~んw」ぐらいのノリで。
    なにはともあれ、お疲れさまでした。
  • 綾束さん
    こんにちはー!(の時間になってしまいました。今週末はお忙しいんですね。さっき、近況ノートをみました。お出かけでしょうか。暑いですので、お気をつけて)

    はい、夏場のトイレは、恐怖です!
    トイレって、ホラーとか、肝試しの舞台になりそうですが、そういう問題じゃなくて、生命の危機!

    トイレにスマホは、ありだと思います!
    (昔は、お父さんがトイレで新聞を読む、というのが定番(?)でしたし。スマホは記事も読めれば、緊急事態に電話をかけられる!)

    いや、もう、閉じ込められたときは、どうしようかと思いました……。はぁ……。
  • すなさとさん
    コメントありがとうございます。

    そうでした。すなさとさんも、トイレで大変な目に遭ったんでしたよね。
    身近な危険スポット……なのでしょうか……。
    トイレとは、気を抜きやすい場所で、密室になる場所で、と、他の場所と比べて、ひときわ特殊な条件がついた場所(部屋?)――のような気がしてきました。

    こんな間抜けな近況ノートを書けるのも、無事だったからこそ、ですよねぇ。
    おおごとにならなくて、本当に良かったと思います……。

    予行演習。「言われたとおりにやってみたぞ! ドヤァ」……でした。
    やれとは言ってないぞ、やれ、とは!
    覚えておいてほしい、と言っただけだぁぁ!
    温かいお言葉が、心にしみます……。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する