森山美央

「バックパッカー旅行記　フィンランド＆イギリス編　その２」

②ロンドンで宿探し＆チケット探し

さて、成田からロンドンに着いた私は、まず宿探しである。当然、何の予約も日本からしていない。
手当たり次第、何軒かのホテルやB＆Bを当たってみたが、6月終わりという、ヨーロッパやアメリカの学生の夏休み時期だからか、どこも思っていたより高い。
その上、私はこの時、長期間滞在する予定だったのでなるべく安宿を探したかった。
そうかと言ってあまり汚かったり安全でなかったりするところは困る。
だんだん焦りを感じていた私だったが、ここで道行く人から良い情報をもらった。

ロンドン大学が旅行者に休み中の寮を開放しているらしい。
教えてもらった寮を目指し、すぐ受付に話を聞きにいった。
シャワーやトイレは共同とはいえ、やはりホテルやB＆Bと比べれば格段に安い。
共同部屋もあったが少し上乗せして一人部屋をもらうことにした。
こじんまりして清潔だ。寮なので安心感もある。
ロンドンという立地上、かなり小さい部屋だったが、以前のイギリスでの寮生活が懐かしく蘇ってきた。

ここを拠点に、まずフィンランドに行くまでの数日を過ごした。
ロンドン滞在の前半部分（フィンランドに行くまで）の目的は３つ。昔いたイギリス西部の大学町に行くこと、ロンドンでバレエとミュージカルを見ること、そして旅の後半、フィンランドからロンドンに戻った後、アメリカに行く予定なので、その航空券をゲットしておくことだ。

バレエとミュージカルのチケットは運よく希望の日にちを予約することが出来た。
次に、ロンドン中心のピカデリーサーカスそばにあるジャパン・センターに行った。
ジャパン・センターは、もとは日本の食品が売っていた場所だが、徐々に拡大され、日本関連の本や漫画、そして旅行代理店も併設するようになっていた。

ここで私はアメリカ行きの航空券探しを始めた。
ところが、アメリカ往復チケットはロンドンからでも想像より遥かに高かった。
残念だが、仕方なく予定を変更することにし、
ヨーロッパで次に訪れたかったスペイン行きのチケットを探してもらうことにした。


③へ続く


※写真は泊まっていた寮近くのキングスクロス駅。ハリーポッターで有名になりましたね。