① カリブ海に浮かぶ島 後編
前編から続き
そのビーチでは砂に穴を掘って、住んで生活している人もいた。
夜、出会った時は始め野犬かと思い、かなり驚いたが、
貧しくて家のない人達がそうやって暮らしているらしい。
暑い国なので可能ということだ。
(この辺りのエピソードは拙作「妃家の首飾り」青の国編に盛り込んでいる。)
でも、このような負の一面もあれば、
ジャマイカで会う現地の人々は皆、陽気で
「まあ、どうにかなるさ」と生活を楽しみ生きていることにも気づく。
美しい海と、ただで手に入る魚や果実に囲まれ、
あくせく生きていないのも事実である。
先進国と呼ばれる国で時間やノルマに追われる我々の人生と、
貧しいけれど心穏やかな生き方をする彼ら。
人生の在り様を考えさせられる旅だった。
◇ ◇ ◇
さて、ホテルとビーチを往復していた私達だが、
だんだん違う場所にも行ってみたくなってきた。
特に地元の人が行く市場(マーケット)に興味津々。
しかし、女性二人で行くのはやはり危険らしい。
フロントに相談していたら、いつもお世話になっていた
タクシーの運転手さんが付き添ってくれることになった。
こうして、ジャマイカでも現地の人の親切に助けられ、
熱気あふれる市場をワクワクして歩き回ることが出来た。
親切と言えば、現地のお兄さんにビーチで声を掛けてもらい、
二人乗りの小型ヨットにも乗せてもらうことが出来た。
お兄さんがヨットの帆を手動で操作すると、
海面を滑るように、かなりの速さで進むヨット。
スピード好きの私としては、中々、爽快な体験だった。
あの時の空と風も一期一会だ。
紳士なお兄さんとは笑顔で有難うと別れ、友達とまた合流。
旅先では、出会った人の親切に感謝することが本当に多い。
① カリブに浮かぶ島 後編 終わり
次回は、ジャマイカ編 その3 ②カリビアン・ナイト 前編です。
※私が乗せてもらった船は、写真の船よりもっと小さいです。でも、結構スピードが出ましたよ。
※作者近況
「妃家の首飾り ~序章(プレシーズン)~」を公開しましたら、たくさんの方にお寄り頂き、本当に感謝しています。
本編「妃家の首飾り」のプレシーズン部分の改稿版ということもあって、懐かしんで下さる方、また、ここで妃家ワールドとの初めての出会いとなり一気読みして下さった方もいらっしゃり、作者冥利に尽きます😢。嬉し過ぎる~~♫。
心から有難うを伝えたいので、ここで一曲!♫有難うの言葉をかみしめながら~~~♪(最近、カクヨムキャンディーズ関連でまた百恵ちゃんの思い出と繋がることがなぜか多いです(笑)。)